贈与税の確定申告とは?手続きの流れやポイントを解説

贈与税の確定申告は、一定額以上の財産を贈与された際に必要となる重要な手続きです。
基準額や適用される特例は複雑で、正しい手続きを行わない場合には不利益を被る可能性もあります。

本記事では贈与税の確定申告について以下の点を中心にご紹介します。

 

  • 贈与税とは
  • 贈与税と相続税の違い
  • 贈与を受けた場合の確定申告とは

 

贈与税の確定申告について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

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贈与税とは

贈与税とは、自身が所有する財産を無償で他人に譲り渡した際に発生する税金のことです。

この税金は贈与を受けた人が負担する仕組みで、贈与の金額に応じて課税されます。特に高額な財産を譲り受ける可能性がある場合、贈与税の基準や計算方法を正しく理解しておくことが重要となります。

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贈与税が課せられる対象とは

贈与税が課せられる対象には、現金や預金だけでなく、土地や建物などの不動産、株式、貴金属といった幅広い財産が含まれます。
また、直接的な贈与だけでなく「みなし贈与」として課税される場合もあります。例えば、以下のようなケースが挙げられます。

  • 掛金を支払っていない生命保険の保険金を受け取った場合
  • 通常の取引価額より大幅に低い金額で財産を譲り受けた場合
  • 借金を肩代わりしてもらった場合
  • 無利息で金銭を借り入れた場合
  • 実際は贈与であるにもかかわらず形式的に貸借として処理された場合

 

これらは贈与税の課税対象として認定される可能性があります。

 

一方、贈与税が課されない財産も存在します。例えば、生活費や教育費として使用するための通常必要とされる範囲の金額、家族の扶養義務に基づく生活費や教育費などが当てはまります。

また、次のような場合も贈与税の対象にはなりません。

 

  • 法人から贈与された財産
  • 選挙活動の一環で候補者が受け取る金品
  • 特定の公益目的で設立された信託(奨学金など)からの支給金
  • 心身障害者共済制度に基づき支給される給付金

 

贈与税の対象を正しく理解することで、不要な税負担を避けることが可能です。

贈与税の確定申告が必要な理由とは

贈与税の確定申告は、贈与を受けた財産が一定の条件を満たした場合に必要となります。
具体的には、贈与を受けた金額が非課税枠を超えるかどうかや、特例制度を利用する場合などが主な判断基準です。以下でその理由を詳しくご紹介します。

 

  • 1年間で「110万円を超える贈与」を受けた場合

贈与税には、年間110万円までの基礎控除があります。この範囲内で贈与を受けた場合は課税されず、申告の必要もありません。しかし、1月1日から12月31日までの間に贈与を受けた財産が110万円を超えると、超過分に対して税金が課せられ、確定申告が必要になります。複数の人から贈与を受けた場合でも、合計額が110万円を超えると申告義務が発生します。

 

  • 非課税特例を利用する場合

贈与税には特定の目的に応じた非課税特例が用意されています。例えば「住宅取得資金」や「教育資金」「結婚・子育て資金」などに関連する贈与が該当します。

 

これらの特例を利用する場合、非課税枠を利用して税額がゼロになったとしても、適用を受けるために申告を行う必要があります。また、これらの非課税贈与には用途や条件が細かく規定されており、領収書の提出や財産の管理状況の報告が求められる場合があります。

 

  • 相続時精算課税制度を選択した場合

相続時精算課税制度を利用すると、2,500万円までの贈与が非課税となり、それを超える部分には一律20%の税率が適用されます。この制度を選択する場合は、贈与が基礎控除枠内であっても申告が必須です。

 

また、この制度は相続税との一体運用となるため、贈与された財産が将来の相続税の計算に組み込まれます。さらに、暦年課税とは併用できない点にも注意が必要です。

確定申告を怠るリスク

贈与税の確定申告を行わない場合、過少申告加算税や延滞税が課されることがあります。正確な税務処理を行うためにも、自身が申告義務の対象となるかをしっかり確認し、必要な手続きを適切に進めることが大切です。

 

贈与税の申告要否を把握し、適切なタイミングで手続きを行うことで、余計なトラブルを回避できます。

 

贈与税と相続税の違いとは

贈与税と相続税はどちらも財産の移転に伴い発生する税金ですが、それぞれ適用される状況やルールに大きな違いがあります。

以下では、財産を移転する方法やタイミング、対象となる人、課税方法の違いを中心に比較し、それぞれの特徴を整理します。

 

  • 財産の移転方法

相続は、財産所有者の死亡によって法律に基づき自動的に発生するものです。一方、贈与は、生前に財産所有者が任意で意思表示を行うことで成立します。つまり、相続は自然的に起こる移転であり、贈与は所有者の積極的な意図による移転といえます。

 

  • 財産移転のタイミング

相続は必ず財産所有者の死後に行われますが、贈与は所有者が生きている間にいつでも行うことが可能です。そのため、生前の財産の活用や計画的な移転を考える場合には贈与が有効な手段となります。

 

  • 財産を受け取る対象

相続では、法定相続人や遺言書に記載された人物が財産を受け取ります。一方で、贈与は贈与者が自由に受取人を指定できるため、法定相続人以外の第三者にも財産を移転することができます。

 

  • 受け取る財産の放棄

相続では、相続放棄という手続きを行うことで財産を受け取らない選択が可能です。しかし、贈与の場合、受け取る人が財産を拒否することは少なく、一般的にはそのまま引き受けるケースが多いとされています。

 

  • 課税の仕組み

課される税金も異なります。相続では相続税が適用され、財産の総額に応じた税率で課税されます。一方、贈与には贈与税が課され、1年間に受け取った財産が基礎控除額である110万円を超えた場合に課税されます。

 

また、贈与税では生前に財産を移転することで将来の相続税負担を軽減できる場合がありますが、適切な計画が必要です。

 

相続税と贈与税は、財産の移転という共通点を持ちながら、その仕組みやタイミングが異なります。どちらが適しているかは、財産の種類や移転の目的、受取人の状況などに応じて慎重に判断しましょう。

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贈与税の必要書類とは?

贈与税の申告を行う際には、必要な書類を事前に準備しておくことが重要です。

以下に、申告に必要となる主な書類とその準備方法について解説します。

  • 贈与税申告書

税務署で配布されているもの、または国税庁のウェブサイトからダウンロードした書類を使用します。正確に記入し、必要事項をすべて埋めましょう。

 

  • 贈与財産に関する資料

贈与された財産の内容を証明する書類が必要です。どのような場合に必要なのかについては、以下でご紹介します。

 

  • 不動産の場合

登記事項証明書

 

  • 現金や預金の場合

通帳の写しや振込明細書

 

  • 株式の場合

株式の名義変更を証明する書類

 

  • 贈与者と受贈者の関係を示す書類

戸籍謄本など、贈与者と受贈者の関係性を確認できる書類が必要です。郵送で請求する場合は、戸籍請求用の申請書、発行手数料としての定額小為替、返信用封筒(切手を貼付)、本人確認書類のコピー、本人確認書類、運転免許証やマイナンバーカードの写しなど、本人を確認できる書類が必要です。

 

  • 非課税特例を適用する場合の書類

教育資金や結婚・子育て資金の贈与など、非課税特例を利用する場合は、用途を証明する領収書や金融機関の証明書が必要です。

贈与税の申告内容は後から修正できる

ここでは、贈与税の申告内容を後から修正できることについて紹介していきます。

 

贈与税を少なめに申告した場合

税務署から指摘を受ける前に、自主的に修正申告を行う場合には、不足分に対して「延滞税」が課されることがあります。一方で、税務署からの指摘を受けた後に修正申告を行う場合には「延滞税」に加えて「過少申告加算税」が追加されるため、負担が大きくなります。

 

修正申告を行う際は、最初に提出した申告書の訂正内容を記載した修正申告書を作成し、税務署に提出します。不明点がある場合は、税務署や税理士に相談することでスムーズに手続きを進めることができます。

贈与税を多めに申告した場合

更正の請求は、申告内容に誤りがあり、実際の税額が本来より少なかった場合に行います。手続きの際には、更正の請求書を作成し、誤りの内容や正しい計算結果を明確に示したうえで、税務署に提出します。

 

また、更正の請求が認められる期間は、原則として申告期限から5年以内です(特定の事案については6年の場合もあります)。期限を過ぎてしまうと請求が受理されなくなるため、早めに手続きを進めることが重要です。

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贈与税の確定申告に関するよくある質問

贈与を受けた場合、確定申告は必要ですか?

贈与を受けた際「利益を得たのだから所得税の申告が必要では?」と疑問に思うかもしれません。しかし、贈与は所得ではなく資産の移転とみなされるため、所得税の対象にはなりません。

 

代わりに、贈与は相続の一部を生前に前倒しで移転する行為として扱われ、贈与税が課される仕組みとなっています。

 

そのため、贈与を受けた場合は、所得税の確定申告は不要ですが、一定額以上の財産を受け取った際には贈与税の申告が必要です。具体的には、年間で受け取った贈与の合計が基礎控除額である110万円を超える場合に、贈与税の申告を行う義務が発生します。

300万円をもらったら贈与税はいくらかかりますか?

300万円の贈与を受けた場合、贈与税の計算方法によって実際に納めるべき税額がわかります。贈与税の税率は、財産を受け取った状況によって異なり、直系尊属(例えば父母や祖父母)から贈与を受けた場合に適用される「特例税率」と、それ以外の場合に適用される「一般税率」のどちらかが適用されます。

 

いずれの税率も10%から55%の範囲で設定されていますが、特例税率は一般税率よりも緩やかに税額が上昇する仕組みです。

 

300万円の贈与の場合、基礎控除額である110万円を差し引いた後の課税対象額は190万円となります。この場合、どちらの税率でも適用されるのは10%となり、税額は以下のように計算されます。

 

  • 課税対象額 190万円 × 税率 10% = 19万円

 

つまり、300万円の贈与に対して実際にかかる贈与税は19万円です。これは300万円全体の約6.3%に相当します。

 

贈与を受けた際には、誰から贈与を受けたのか、またその金額がどの税率に該当するのかを確認し、正確に計算することが重要です。贈与税の計算に不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。

贈与税の確定申告についてのまとめ

贈与税には確定申告が必要なのかについてお伝えしました。

贈与税には確定申告が必要なのかについてまとめると以下の通りです。

 

  • 贈与税とは、自身が所有する財産を無償で他人に譲り渡した際に発生する税金のこと。この税金は贈与を受けた人が負担する仕組みで、贈与の金額に応じて課税される。
  • 贈与税の確定申告が必要になる場合は、1年間で「110万円を超える贈与」を受けたとき、非課税特例を利用するとき、相続時精算課税制度を選択したときにかかるとされている
  • 贈与税の申告内容は後からでも修正が可能である。例えば少なめに申告していたり多めに申告していたりすると、それぞれに合った手続きで申請が可能

 

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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