戸籍謄本(全部事項証明書)の記載内容|使用用途や取得方法などを解説

  • 2025年11月1日
  • 2025年8月28日
  • 用語集

遺産相続やパスポート申請、各種手続きで「戸籍謄本」や「戸籍全部事項証明書」の提出を求められ、戸惑った経験はありませんか?これらの書類は一見複雑そうに見えますが、家族関係を証明する重要な公的書類です。

本記事では、戸籍謄本(全部事項証明書)について以下の点を中心にご紹介します。

 

  • 戸籍謄本と全部事項証明書について
  • 戸籍謄本(全部事項証明書)の記載内容
  • 戸籍謄本(全部事項証明書)の使用用途

 

戸籍謄本(全部事項証明書)について理解するためにもご参考いただけると幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

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戸籍謄本と全部事項証明書

「戸籍謄本」「戸籍全部事項証明書」は、実質的には同じものを指します。両者はともに、戸籍の内容を省略することなく証明する文書ですが、名称が異なるだけです。

 

戸籍事務を電算化している市町村では、「戸籍全部事項証明書」が交付されますが、電算化が進んでいない市町村では、従来の紙で発行される「戸籍謄本」が交付されます。

 

相続手続きやその他の行政手続きで「戸籍謄本」の提出を求められる場合でも、戸籍全部事項証明書を提出しても問題はありません。つまり、両者は実務上で相互に使用できることがほとんどです。

 

戸籍謄本は以前は紙で作成されていたもので、現在ではコンピュータ化された戸籍の内容を証明する「戸籍全部事項証明書」という名称に変更されています。どちらも戸籍の全ての内容を証明する重要な証明書に変わりありません。

戸籍謄本(全部事項証明書)以外の戸籍

戸籍には戸籍謄本(全部事項証明書)以外にも、以下のような種類があります。

戸籍抄本

戸籍抄本は、戸籍に記載されている全員ではなく、指定した一部の人の身分事項を証明する書類です。例えば、配偶者や子どもなど特定の人物の情報を確認したい場合に使用されます。

戸籍法の改正によって、戸籍がコンピュータ化された際には、「個人事項証明」と呼ばれることもありますが、実務では「戸籍抄本」という名称が依然として使われています。

 

戸籍抄本に記載される内容には、指定された人物の氏名、生年月日、父母の氏名、続柄、出生や婚姻などの身分事項が含まれます。また、戸籍抄本には本籍や筆頭者(戸籍に最初に記載されている人)の氏名なども記載されています。

 

この証明書は、必要最低限の情報のみを含むため、提出先に見せる情報を制限したい場合に便利です。

例えば、相続手続きや行政手続きで、全員分の情報が必要ない場合に役立ちます。戸籍抄本が必要な場面では、戸籍謄本ではなく戸籍抄本が要求されることが多いようです。

除籍謄本

除籍謄本とは、死亡や結婚、転籍などの理由で、戸籍に記載されていたすべての人が除かれた「空」の戸籍を証明する書類です。

戸籍法の改正後、コンピュータ化された場合は「除籍全部事項証明書」と呼ばれますが、日常的には除籍謄本という名称で通じます。

 

除籍謄本には、戸籍に記載されていた全員の身分事項が含まれており、死亡した人や転籍した人の情報が記載されています。

また、戸籍が消除された日や、筆頭者の氏名、出生・婚姻・死亡などの身分事項も記載されます。除籍謄本は、相続手続きで必要になることがあり、特に故人が亡くなった後にその戸籍が完全に消除されたことを証明するために用いられます。

 

なお、除籍謄本はコンビニで取得できないため、注意が必要です。また、除籍抄本は除籍謄本の一部抜粋であり、必要な場合に提出することがあります。

改製原戸籍謄本

改製原戸籍謄本は、戸籍法の改正により古い様式の戸籍が新しい様式に書き換えられる前の戸籍を証明する書類です。

通常、「改製原戸籍」とは、戸籍法の改正前に作成された戸籍のことを指し、明治19年式、明治31年式、大正4年式、昭和23年式といった古い様式に基づくものが存在します。

 

改製原戸籍謄本には、最新の戸籍に引き継がれない情報が記載されている場合があるため、相続手続きや遺産分割の際に別途改製原戸籍謄本が必要となることがあります。

改製原戸籍謄本は、戸籍謄本の最新のものとは異なり、古い様式で記載されているため、歴史的な情報を証明する役割を果たします。

 

改製原戸籍謄本は、明治時代や大正時代、昭和初期に作られた戸籍に関する証明書として、相続手続きや法的な確認が必要な場合に重要な役割を果たします。

また、保存期間が設定されており、その期限を過ぎると破棄されることもあります。

戸籍謄本(全部事項証明書)の記載内容

戸籍謄本(全部事項証明書)には、個人の身分に関する詳細な情報が記載されています。

 

主な内容として、まず氏名と出生年月日が記載されます。さらに、その人物が戸籍に入った理由や入籍年月日が記載され、戸籍に入る際の原因についても記載されます。

 

また、実父母の氏名や実父母との続柄、養子縁組があれば養親の氏名や養親との続柄も記載されます。夫婦の場合には、夫または妻であることが明記され、結婚に関する情報も含まれます。

さらに、他の戸籍から転籍した場合は、元の戸籍の情報も表示されることがあります。

 

戸籍謄本には、届出や申請の受付年月日、届出人や申請人の氏名、報告の受付年月日、報告者の職名なども記載されます。これは、法的手続きや記録の正当性を証明するための重要な情報です。

 

また、亡くなった人の場合、出生から死亡までの連続した戸籍謄本を収集することが一般的です。これにより、相続手続きや法的手続きをスムーズに進めることができます。必要に応じて、司法書士や行政書士などの専門家に依頼することも検討するとよいでしょう。

戸籍謄本(全部事項証明書)の主な利用用途

ここでは、戸籍謄本が必要となる具体的な場面をご紹介します。

相続手続き

相続手続きでは、戸籍謄本が重要な役割を果たします。相続人を特定するために、故人(被相続人)の出生から死亡までの戸籍謄本が必要です。この戸籍謄本をもとに、法定相続人が誰であるかを確認します。特に、婚外子や養子などがいる場合は、戸籍謄本をしっかりと確認することが重要です。

 

また、故人が遺言書を遺していた場合、遺言書の検認にも戸籍謄本が必要です。遺言書が自筆で書かれた場合や秘密証書遺言の場合、家庭裁判所で検認を受ける際に、相続人全員の戸籍謄本が求められます。

 

相続放棄や限定承認をする際にも、戸籍謄本は必須です。特に多額の債務がある場合には、家庭裁判所に相続放棄や限定承認の申立てを行う際に、故人の戸籍謄本と相続人の戸籍謄本を提出します。

 

その他、預貯金の払い戻しや不動産の相続登記、相続税の申告など、相続に関する手続きの多くで戸籍謄本が求められるため、早めに準備しておくことが重要です。

その他

戸籍謄本は、相続手続き以外にもさまざまな場面で利用されます。

 

例えば、パスポートの申請には本人の戸籍謄本の提出が求められます。パスポート申請窓口に提出する際、戸籍抄本は使用できないため、戸籍謄本を用意しましょう。

 

婚姻や離婚の手続きにも戸籍謄本が必要です。特に本籍地以外の市区町村役場で婚姻や離婚の届出をする際には、戸籍謄本を提出する必要があります(本籍地で届出をする場合は不要)。

 

年金の請求や国家資格の登録時にも、本人の戸籍謄本や戸籍抄本が必要です。年金事務所や資格取得先に提出することで、必要な手続きを進めることができます。

 

さらに、亡くなった方の保険金の請求には、故人の戸籍謄本類が必要となります。保険会社へ提出することで、遺族が受け取ることのできる保険金を請求できます。このように、戸籍謄本は多岐にわたる手続きで必要不可欠な書類です。

戸籍謄本(全部事項証明書)の取得方法

戸籍謄本は、さまざまな方法で取得できます。自分の都合に合わせた方法を選んで、必要な手続きを進めましょう。

 

【役所窓口で取得】

近くの市区町村役場の窓口で戸籍謄本を取得できます。本人や配偶者、直系血族(親や子どもなど)が請求可能です。役所に設置されている交付申請書に必要事項を記入し、提出します。

また、必要書類や手数料の確認は事前に役所のホームページで確認しておくと安心です。

 

【郵送で取得】

役所に出向けない場合は、郵送で戸籍謄本を請求できます。必要書類と定額小為替(手数料)を本籍地の役所に送付し、返信用封筒を同封します。申込後、通常10日ほどで郵送されます。代理人が申請することも可能です。

 

【コンビニで取得】

マイナンバーカードを持っていれば、対応している市区町村のコンビニで戸籍謄本を取得できます。ただし、除籍謄本や改製原戸籍謄本は取得できません。

 

【オンラインで取得】

マイナンバーカードを利用し、スマートフォンでオンライン申請が可能な市区町村では、戸籍謄本を郵送で受け取ることができます。この方法は通常5日程度で届くようですが、除籍謄本や改製原戸籍謄本には対応していません。

 

これらの方法を駆使して、必要な戸籍謄本を取得しましょう。

戸籍謄本(全部事項証明書)についてよくある質問

ここでは、戸籍謄本(全部事項証明書)についてよくある質問を紹介していきます。

戸籍謄本(全部事項証明書)に記載されている本籍地と住所の違いは何ですか?

本籍地はその人の戸籍が属する場所を指します。これは、法律上の身分を記録するためのもので、実際に住んでいる場所とは限りません。例えば、出生地や家族が伝統的に登録している場所が本籍地として設定されることが多いです。

 

一方で、住所はその人が現在実際に生活している場所を指します。住所は転居するたびに変更されることがあり、生活の拠点がどこにあるかを示す情報です。住所は市区町村によって管理されるため、引っ越しをすると新しい住所が登録されます。

 

つまり、本籍地は法的な登録場所であり、住所は生活の実際の場所という点で異なります。戸籍謄本では、両方の情報が記載されていますが、それぞれの役割と意味は異なります。

戸籍謄本(全部事項証明書)は誰でも取得できますか?

戸籍謄本は、個人の身分を証明する重要な書類であり、誰でも自由に取得できるわけではありません。近年、個人情報保護の観点から、戸籍謄本の取得には厳しい制限が設けられています。これは、他人が不正に他人の戸籍を取得して悪用する事件を防ぐためです。

 

戸籍謄本を取得できるのは、基本的にその戸籍に記載されている本人、その配偶者直系尊属(両親や祖父母)直系卑属(子どもや孫)に限られています。また、戸籍の取得には、本人確認書類の提出が求められる場合があります。

 

さらに、第三者が戸籍謄本を取得するためには、正当な理由が必要です。

例えば、相続手続きや法的手続きに必要な場合は、委任状を添えて申請することができます。しかし、誰でも簡単に取得できるわけではなく、法的に必要な場合にのみ交付されます。

 

このように、戸籍謄本の交付請求はその取得者の関係性や正当性が問われるため、必要な手続きを踏むことが重要です。

戸籍謄本(全部事項証明書)についてのまとめ

ここまで戸籍謄本(全部事項証明書)についてお伝えしてきました。

戸籍謄本(全部事項証明書)についての要点をまとめると以下の通りです。

 

  • 戸籍謄本と戸籍全部事項証明書は実質的に同じもので、どちらも戸籍の内容を証明する書類であり、名称が異なるだけでコンピュータ化が進んだ市町村では「戸籍全部事項証明書」、紙のものは「戸籍謄本」と呼ばれる
  • 戸籍謄本(全部事項証明書)には、氏名、出生年月日、戸籍に入った理由、実父母や養親との続柄、結婚の情報などが記載されるほか、ほかの戸籍から転籍した場合や婚外子、養子の情報も含まれ、個人の身分に関する詳細が記録されている
  • 戸籍謄本(全部事項証明書)は、相続手続きやパスポート申請、婚姻・離婚手続き、年金請求など多岐にわたる手続きで必要とされ、なかでも相続手続きでは相続人を特定するために欠かせない書類であり、法的手続きにも頻繁に利用される

 

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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