贈与税の申告は、贈与を受けた人が税務署に対して行う必要があります。贈与税を適切に申告するためには、必要な書類や手続きを理解しておくことが重要です。
本記事では贈与税の申告方法について以下の点を中心にご紹介します。
- 贈与税の申告書の種類について
- 贈与税申告の流れ
- 贈与税申告後の納税の方法
贈与税の申告方法について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
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贈与税の申告書の種類について

贈与税を申告する際には、いくつかの種類の申告書が必要です。主に使用されるのは「第一表」「第二表」「第三表」で、それぞれに特定の役割があります。
第一表
これは、贈与税の申告を行う際に必ず必要な基本的な書類です。贈与を受けた人は、この第一表を用いて贈与税の申告を行います。
第二表
第二表は「相続時精算課税の計算明細書」として、相続時精算課税制度を利用する場合に必要です。暦年課税のみを申告する場合には、第二表は不要です。
また、贈与者が複数いる場合、それぞれの贈与者ごとに第二表が必要になります。例えば、2人の贈与者から相続時精算課税を利用して贈与を受けた場合は、第二表を2枚提出することになります。
第三表
第三表は、申告後に修正が必要な場合に使用される書類です。修正申告を行う際に提出します。
贈与の種類に応じて、必要な申告書は異なります。例えば、暦年課税だけの場合は第一表のみが必要ですが、相続時精算課税を利用する場合は第一表に加えて第二表も必要になります。相続時精算課税と暦年贈与が混在する場合も、第一表と第二表を両方提出することになります。
贈与税申告の流れ

贈与税の申告が必要と判断された場合、具体的には以下の5つのステップに沿って手続きを行うことになります。これらのステップをしっかり理解して、スムーズに申告を進めましょう。
贈与税の申告方法を決定する
まず、贈与税申告書や関連書類をどのように提出するかを決めます。申告方法には、税務署への書類持参、郵送、e-Tax(オンライン申請)、税理士に依頼する方法のいずれかがあります。自身の状況に応じて、最適な方法を選びましょう。
贈与税申告に必要な書類を準備する
申告に必要な書類は贈与の内容や適用する特例によって異なります。例えば、暦年課税や相続時精算課税、住宅取得等資金の非課税を利用する場合など、それぞれに必要な申告書が異なります。税務署で申告書を受け取るか、国税庁のサイトからダウンロードして準備しましょう。
贈与税額を算出する
贈与税額は、贈与された金額から基礎控除額を引いた課税対象額に基づいて計算します。税率表を使って贈与税額を算出し、どの税率が適用されるかを確認します。また、相続時精算課税を選択する場合は、特別控除が適用される点も考慮に入れる必要があります。
贈与税申告書を記入する
申告書には、贈与者や受贈者の情報、贈与された財産の詳細、贈与日などを記入します。特に住宅取得資金の非課税など、特定の控除を受ける場合は、追加の記入が必要です。申告書にはいくつかの種類があるため、適切な書類を選んで記入します。
申告書と必要書類を提出する
申告書の記入が終わったら、必要書類を添えて税務署に提出します。提出方法は、税務署に直接持参、郵送、e-Taxのいずれかから選べます。提出後、税務署から納付書が送付されるので、納税を行います。
贈与税の申告は期日内に正確に行うことが重要です。どの方法で申告するか、必要書類を揃える際には事前にしっかり確認し、漏れなく申告を完了させましょう。
贈与税申告後の納税の方法

贈与税の申告が終わった後、税額を納付する方法にはいくつかの選択肢があります。自身の都合に合わせて、最適な方法で納税を行いましょう。以下は、贈与税の納税方法の主な4つの方法です。
現金で納付
納付書は税務署の窓口で入手できます。納付書の裏面に記載された記入見本を参考に、必要事項を記入して、指定された金融機関または税務署で現金で納めます。
e-Taxで納付
e-Taxを利用すると、預貯金口座からの振替やインターネットバンキングを通じて納税ができます。自宅からオンラインで手続きできるため、便利で迅速です。
クレジットカードで納付
インターネット専用の納税サイトを利用すれば、クレジットカードでの納付も可能です。ただし、カード決済手数料がかかる点に注意が必要です。
コンビニで納付
QRコードを使用して、コンビニエンスストアで納付することができます。この方法は30万円以下の納付額に限られ、QRコードは国税庁のウェブサイトで作成し、出力する必要があります。
これらの納税方法から、自分にとって最も便利で適した方法を選び、期日内に納付を完了しましょう。
贈与税の申告内容は後から修正可能?

贈与税の申告後に、内容に誤りがあることが判明した場合、修正手続きを行うことができます。申告内容に誤りがあった場合、どのように対応するかは誤って申告した内容により異なります。以下に、誤りが少なく申告された場合と多く申告された場合の対応方法について解説します。
贈与税を少なく申告してしまった場合
贈与税を少なく申告してしまった場合、修正申告を行う必要があります。修正申告書を提出して、不足している税金を納付します。申告期限内に修正申告をすれば延滞税がかかりますが、税務署から指摘を受ける前に修正すれば追加で「過少申告加算税」が加算されることもありますので注意が必要です。
贈与税を多く申告してしまった場合
贈与税を多く申告してしまった場合は「更正の請求」を行います。更正の請求を行うことで、過剰に支払った税金が還付される可能性があります。なお、更正の請求は申告期限から6年以内に行う必要があるため、期限内に手続きを進めることが大切です。
贈与税の申告方法についてのよくある質問

贈与税の申告方法についてのよくある質問は以下のとおりです。
贈与税の申告はスマホでできますか?
これまで、確定申告書等作成コーナーでは贈与税の申告をスマートフォンから行うことはできませんでした。しかし、令和7年1月からは、贈与税の申告もスマホを利用して行うことができるようになります。この変更により、パソコンにアクセスできない場合でも、スマートフォンで簡単に申告手続きを進めることができ、より手軽に申告が可能となります。
贈与税の無申告がバレるのはなぜ?
贈与税の無申告が発覚する理由は、高額な不動産の権利移転や相続の発生など、贈与が行われた可能性がある事象が税務署に察知されるからです。例えば、大きな財産の譲渡や不動産の名義変更があると、それが贈与に関連している可能性があり、税務署が調査を開始することがあります。
つまり、贈与が行われた事実を税務署に知られなければ、無申告の贈与税が摘発されることはありません。ただし、贈与税の申告義務を守ることが重要であり、発覚した場合には遅延やペナルティが発生する可能性があるため、適切に申告を行うことが勧められます。
税務署は個人口座を調べられますか?
納税者が個人口座の存在を申告しなかった場合でも、税務署は独自の方法でその口座を調査することができます。税務署は、納税者の許可を得ることなく、金融機関に対して情報開示を求めることができ、さらに取引先などの関係者にも調査を行うことができます。このような第三者に対する調査方法は「反面調査」と呼ばれ、税務署が資産の詳細を把握するために利用されます。
そのため、個人口座について税務署が調査を行うことは可能であり、納税義務を正確に果たすためには、口座情報を適切に申告することが重要です。
贈与税の申告方法についてのまとめ

ここまで贈与税の申告方法についてお伝えしてきました。贈与税の申告方法についての要点をまとめると以下のとおりです。
- 贈与税の申告書の種類には「第一表」「第二表」「第三表」がある
- 贈与税は、贈与税の申告方法を決め、贈与税申告に必要な書類を準備し、そのあと、贈与税額を算出してから、贈与税申告書を記入したら提出するという流れで申告する
- 贈与税申告後の納税には、現金で納付、e-Taxで納付、クレジットカードで納付、コンビニで納付する方法がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。