相続税の障害者控除は、障害を持つ方が遺産を受け継ぐ際に適用される税の軽減措置です。
これにより、経済的な負担を軽減し、生活の安定を図ることができるとされています。
そこで、相続税の障害者控除について気になる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、相続税の障害者控除について以下の点を中心にご紹介します!
- 相続税とは
- 相続税の障害者控除とは
- 相続税の障害者控除対象者は?
相続税の障害者控除について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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相続税とは

相続税とは、亡くなった方(被相続人)の財産を相続または遺贈によって取得した場合に、その取得財産に課せられる税金です。
具体的には、現金、不動産、株式、生命保険金など、被相続人が遺した財産が対象となります。
この税金は、国が財産の集中を防ぎ、社会的な公平性を保つために設けられたものです。
相続税の課税対象は、基礎控除額を超えた相続財産に対して課せられます。
基礎控除額は、法定相続人の数によって変動し、次の計算式で求められます。
基礎控除額=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)
相続税の申告が必要な場合、被相続人が亡くなった翌日から10か月以内に申告と納税を行う必要があります。
ただし、基礎控除額を下回る相続財産の場合は、申告が不要となります。
また、適切な控除や特例を活用することで、課税額を抑えられる可能性もあります。
相続税は複雑な制度であり、専門家の助言を受けることで円滑な手続きを行うことができます。
特に、障害者控除や配偶者控除、小規模宅地の評価減などの特例制度については、事前の知識が役立ちます。
相続は多くの人が一生のうちに経験することの一つです。 しかし、その際の税務手続きは複雑であり、適切な知識がないと混乱することが多いです。 特に、相続税申告は遺産の価値や相続人の数、関係性によって変わるため正確な情報と手続きが求められ[…]
相続税の障害者控除とは

相続税の障害者控除とは、相続人が一定の障害者に該当する場合に利用できる税額控除の特例制度です。
この控除は、障害を持つ方の生活を支援するため、相続税の負担を軽減することを目的としています。
控除額は、以下の計算式で求められます。
控除額=(85歳-障害者の年齢)×10万円
(特別障害者の場合は1人当たり20万円)
たとえば、50歳の特別障害者が相続を受けた場合、控除額は以下の通りです。(85歳-50歳)×20万円=700万円
この控除額は、相続税額から直接差し引くことができるため、非常に大きな効果があります。
ただし、障害者控除を適用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 法定相続人であること
控除の対象となる障害者は、被相続人の配偶者や子どもなどの法定相続人でなければなりません。 - 税法上の障害者認定を受けていること
障害者手帳の交付を受けている、もしくは特定の医師による認定を受けた場合に限ります。
また、控除額が相続税額を上回る場合、控除しきれない金額はそのまま適用されません。
このため、控除を最大限に活用するためには事前の計画が重要です。
障害者控除は、税負担を軽減する有効な手段ですが、手続きには障害者認定証明書などの書類が必要です。
専門家のアドバイスを受けながら進めることをおすすめします。
相続税の障害者控除は、障害を持つ方が遺産を受け継ぐ際に適用される税の軽減措置です。 これにより、経済的な負担を軽減し、生活の安定を図ることができるとされています。 そこで、相続税の障害者控除について気になる方も多いのではないでしょう[…]
障害者控除が適用される条件

相続税の障害者控除を適用するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
それぞれの条件について詳しく説明します。
相続または遺贈により財産を取得したこと
障害者控除は、被相続人の財産を相続または遺贈によって取得した場合に適用されます。
生前贈与やその他の方法で取得した財産には適用されません。
相続開始時に障害者であること
障害者控除は、相続開始時(被相続人の死亡時)において、税法上の障害者として認定されていることが条件です。
具体的には、以下のいずれかに該当する必要があります。
- 身体障害者手帳を持っていること
- 療育手帳を所持していること
- 精神障害者保健福祉手帳を持っていること
- その他の法令で定められた障害者であること
居住無制限納税義務者であること
障害者控除を受けるためには、相続人が居住無制限納税義務者である必要があります。
これは、相続開始時に日本国内に住所を有しているか、あるいは過去10年間に日本国内に住所を有していた人が該当します。
法定相続人であること
障害者控除を受けられるのは、法定相続人のみです。
遺言書による特定の受遺者など、法定相続人以外の方には適用されません。
85歳未満であること
障害者控除の適用対象は、85歳未満の障害者に限定されます。
85歳以上の方は控除の対象外となりますので、注意が必要です。
85歳までの年数の数え方
控除額は、85歳までの年数に基づいて計算されます。
ここでの年数は、「85歳-相続開始時の障害者の年齢」で求められます。
計算においては1年未満の端数は切り捨てられます。
- 例:相続開始時に40歳の障害者の場合:85歳-40歳=45年
この年数を基準に、一般障害者の場合は10万円、特別障害者の場合は20万円を乗じて控除額を算出します。
障害者控除を利用するには、これらの条件を全て満たすことが必須です。
また、適用には障害者手帳や診断書などの証明書類が必要です。
専門家に相談することで、確実に控除を受ける準備を整えることができます。
手続きの流れ

相続税申告の手続きは、以下のような流れで進めるのが一般的です。
それぞれのステップを確実に実施することで、適切な申告を行うことができます。
1.被相続人の死亡確認と遺言書の確認
- まず、被相続人の死亡を確認し、役所へ死亡届を提出します。
- 遺言書が存在する場合は家庭裁判所で検認を受ける必要があります(公正証書遺言を除く)。
2.相続人と財産の確認
- 戸籍謄本などを取り寄せて、相続人を確定させます。
- 財産の全容を把握するために、被相続人の預金通帳、不動産登記、株式明細、保険契約書などを調査します。
3.相続財産の評価
- 預貯金、不動産、有価証券、保険金などの相続財産を評価します。
- 特例(例:小規模宅地等の特例)を活用できる場合は、その適用を検討します。
4.遺産分割協議
- 相続人全員で話し合い、財産をどのように分割するかを決定します。
- 遺産分割協議書を作成し、全員が署名捺印します。
5.相続税の計算
- 財産の総額から基礎控除額を引き、課税対象額を算出します。
- 各種控除(障害者控除、配偶者控除など)を適用し、最終的な納税額を確定します。
6.申告書の作成と提出
- 税務署へ提出する相続税申告書を作成します。
- 申告書には財産目録や評価明細書などを添付する必要があります。
- 提出期限は、被相続人が亡くなった翌日から10か月以内です。
7.納税
- 確定した相続税を、税務署指定の方法で納付します。
- 金銭での納付が困難な場合、延納や物納の制度を利用できることがあります。
8.その他の手続き
- 遺産の名義変更や、必要に応じて所得税の準確定申告を行います。
- 年金の停止手続きや公共料金の契約変更も忘れずに実施します。
この一連の手続きは、期限が設けられているものが多く、遅延すると延滞税やペナルティが発生することがあります。
専門家(税理士や司法書士)に依頼することで、スムーズに進めることが可能です。
手続きに必要な書類

相続税申告を行う際には、財産の内容や相続人の状況に応じて多くの書類を準備する必要があります。
以下は、主に必要となる書類の一覧です。
1.被相続人に関する書類
- 戸籍謄本
被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍が必要です。相続人の範囲を確定するために使用します。 - 除籍謄本または改製原戸籍
戸籍謄本では確認できない場合に必要です。 - 住民票の除票
被相続人の最後の住所を確認するために使用します。
2.相続人に関する書類
- 戸籍謄本
相続人全員の戸籍謄本を用意します。 - 住民票
相続人の住所を確認するために必要です。
3.財産に関する書類
- 預貯金の残高証明書
被相続人が保有していた預貯金の残高を証明する書類 - 不動産登記簿謄本
不動産の所有権を確認するための書類 - 固定資産税評価証明書
不動産の評価額を確認するために必要です。 - 有価証券の明細書
株式や投資信託などの評価額を把握します。 - 生命保険金の支払明細書
受け取った保険金額を確認するために使用します。 - 退職金の支払証明書
被相続人が受け取る予定だった退職金に関する情報
4.債務や葬儀費用に関する書類
- 借入金の残高証明書
借入金やローンの残高を証明する書類 - 葬儀費用の領収書
葬儀にかかった費用を証明する書類
5.遺産分割に関する書類
- 遺産分割協議書
相続人全員が署名・押印した協議書 - 遺言書
公正証書遺言や家庭裁判所で検認を受けた自筆証書遺言
6.相続税の控除や特例に必要な書類
- 障害者控除に関する証明書
障害者手帳など - 配偶者控除に関する書類
配偶者の戸籍謄本や住民票 - 小規模宅地等の特例に関する書類
該当する土地に関する詳細書類
これらの書類を揃えることで、スムーズに申告手続きを進めることができます。
ただし、ケースによって必要書類が異なる場合があるため、専門家に相談しながら進めると安心です。
障害者控除の計算方法

障害者控除は、相続税を計算する際に特定の条件を満たす障害者がいる場合に適用される控除制度です。
控除額は、障害者の年齢や特別障害者に該当するかどうかに基づいて決定されます。
以下にその計算方法を説明します。
基本的な計算式
控除額=(85歳-障害者の年齢)×10万円
たとえば、50歳の障害者が相続を受ける場合、控除額は以下のように計算されます:(85歳-50歳)×10万円=350万円
特別障害者の場合
特別障害者(重度の障害があると認定された場合)は、控除額が倍増します。控除額=(85歳-障害者の年齢)×20万円
同じく50歳の特別障害者の場合は、以下の計算になります:(85歳-50歳)×20万円=700万円
注意点
- 上限年齢
- 控除の計算基準となる85歳を超える年齢の場合、控除は適用されません。
- 他の控除との併用
- 障害者控除は、他の控除(例:配偶者控除や未成年控除)と併用できますが、控除しきれない額の繰越はできません。
- 控除額の適用先
- 原則として、障害者本人が負担する相続税額から控除されます。
- 控除額が税額を上回る場合、他の相続人の税額から控除できる場合もあります。
計算例
以下に具体例を示します。
- 対象者:45歳の特別障害者
- 計算:(85歳-45歳)×20万円=800万円
- 控除適用後の税額:
- 相続税額が1,000万円の場合→実際に納税する額=1,000万円-800万円=200万円
障害者控除を適用することで、相続税の負担を大幅に軽減できる可能性があります。
ただし、適用には障害者手帳などの証明書類が必要ですので、事前に確認しておくことが重要です。
申告不要のケース

相続税の申告が不要となるケースはいくつかあります。
以下に代表的な条件を挙げます。
1.基礎控除額を超えない場合
相続税の課税対象となる財産の総額が、基礎控除額以下である場合は、相続税の申告は不要です。
- 基礎控除額の計算式
3,000万円+(600万円×法定相続人の数)
たとえば、法定相続人が3人の場合、基礎控除額は4,800万円です。
この額を超えない財産であれば申告は必要ありません。
2.特例や控除を適用して税額がゼロになる場合
適切な控除や特例を利用することで、相続税額がゼロになる場合も申告が不要です。
ただし、特例の適用を受けるために申告が必要な場合もありますので注意が必要です。
- 主な特例と控除
- 配偶者控除:配偶者が取得した財産が一定額以下の場合、相続税が課されません。
- 障害者控除:障害者が法定相続人にいる場合、控除により税額がゼロになることがあります。
- 小規模宅地等の特例:被相続人が住んでいた土地や事業用の土地が対象で、大幅な減額が可能です。
3.財産が特定の範囲に限定される場合
相続財産が生命保険金や死亡退職金のみで、それが非課税限度額内に収まる場合も申告は不要です。
- 非課税限度額の計算式
500万円×法定相続人の数
たとえば、法定相続人が3人の場合、生命保険金の1,500万円までは非課税です。
4.特別な事情がある場合
相続財産が負債を含む場合、負債総額が相続財産を上回る場合も申告は不要です。
注意点
たとえ申告不要のケースに該当しても、以下の場合には専門家に相談することをおすすめします。
- 財産評価に誤りがある可能性がある場合
- 配偶者控除や小規模宅地等の特例を適用する場合
正確な判断を行うためにも、事前に財産評価をしっかりと行うことが重要です。
2種類の障害者

相続税の障害者控除では、対象となる障害者が「一般障害者」と「特別障害者」に分けられ、それぞれ控除額が異なります。
以下に詳細を説明します。
一般障害者
一般障害者とは、税法上の障害者に該当するものの、特別障害者に該当しない方を指します。
主に身体障害者手帳の3級から6級、または知的障害者のうち軽度から中度の障害がある場合が該当します。
- 控除額の計算方法
(85歳-障害者の年齢)×10万円 - 例
40歳の一般障害者が相続する場合の控除額
(85歳-40歳)×10万円=450万円 - ポイント
一般障害者は控除額が特別障害者よりも少ないですが、相続税額の軽減に十分役立ちます。
特別障害者
特別障害者とは、重度の障害を持つ方で、身体障害者手帳の1級または2級、もしくは療育手帳A判定(最重度・重度)の方が該当します。
- 控除額の計算方法
(85歳-障害者の年齢)×20万円 - 例
40歳の特別障害者が相続する場合の控除額
(85歳-40歳)×20万円=900万円 - ポイント
特別障害者は控除額が一般障害者の2倍となるため、より大きな軽減が期待できます。
障害者控除を適用する際には、障害者手帳や医師の診断書などの証明書類が必要です。
一般障害者か特別障害者かによって控除額が大きく異なるため、正確な判定が重要です。
また、専門家に相談することで、適切な控除の適用が確実になります。
相続税のさまざまな控除

相続税には、課税額を軽減するためのさまざまな控除制度が設けられています。
これらの控除を適切に活用することで、相続税の負担を大幅に軽減できる場合があります。
以下に主な控除内容を説明します。
1.配偶者控除
配偶者が相続する財産に対して適用される控除で、相続税の中でも特に優遇された制度です。
- 控除内容
配偶者が取得する財産額が次のいずれか多い方まで相続税が非課税となります。- 法定相続分の金額
- 1億6,000万円
- 注意点
配偶者控除を利用するには、申告が必要です。
2.障害者控除
法定相続人の中に障害者がいる場合、一定額を控除できます。
- 控除額の計算式
(85歳-障害者の年齢)×10万円
※特別障害者の場合は20万円 - 控除対象
障害者本人が負担する相続税から控除します。
3.未成年者控除
相続人が未成年の場合、将来の生活を支えるための控除が適用されます。
- 控除額の計算式
(20歳-未成年者の年齢)×10万円 - 控除の適用先
未成年者が負担する相続税額から控除されます。
4.基礎控除
すべての相続に適用される控除で、相続財産の一定額まで非課税となります。
- 計算式
3,000万円+(600万円×法定相続人の数)
5.その他の控除
- 相次相続控除
被相続人が過去10年以内に相続を受けた場合、その相続にかかった相続税の一部を控除できます。 - 贈与税額控除
相続開始前3年以内に受けた贈与に対する贈与税が、相続税の一部として控除されます。
控除適用のポイント
- 必要な手続きや書類
控除を受けるには、税務署への申告と証明書類の提出が必要です。 - 専門家のアドバイス
複数の控除を併用する場合、最適な組み合わせを検討することが重要です。
これらの控除を正しく活用することで、相続税の負担を大幅に軽減することができます。
相続の内容や財産の種類に応じて、どの控除を利用できるかを確認し、専門家に相談することをおすすめします。
配偶者控除は相続税の計算において重要な要素です。 配偶者控除は、配偶者にとって相続税の負担を軽減することを目的としており、適用されることで相続税が大幅に削減される場合があります。 本記事では、相続税の配偶者控除について以下の点を中心[…]
相続税の障害者控除に関するよくある質問について

相続税の障害者控除ってなに?
相続税の障害者控除とは、相続人の中に障害者がいる場合に適用される税制優遇措置の一つで、相続税の負担を軽減するために設けられた制度です。
障害者が健全に生活を送るためには、他の人よりも多くの支援や環境整備が必要になる場合があり、この控除はそうしたニーズに対応するための財産を確保し、将来的な生活支援を支えることを目的としています。
障害者が安心して暮らせる環境を維持し、財産を適切に管理するためには、相続による経済的な負担をできる限り軽減することが重要です。
相続税の障害者控除は、そうした背景を踏まえ、特に障害を持つ相続人や家族をサポートする仕組みとして有効です。
相続税の障害者控除に必要な書類は?
相続税の障害者控除を適用するためには、一定の条件を満たすとともに、必要な書類を準備して税務署に提出する必要があります。
以下は、主に求められる書類とその概要です。
1.障害者手帳
障害者控除を適用するための基本的な証明書です。
- 該当する手帳
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
これらの手帳の写しを提出します。
手帳がない場合は、障害を証明するための医師の診断書などが必要になる場合があります。
2.戸籍謄本
障害者が被相続人の法定相続人であることを証明するために必要です。
- 記載内容
- 被相続人との続柄
- 相続人としての資格
3.住民票
障害者の現住所を確認するための住民票を提出します。
- ポイント
- 相続開始時点での住所が記載されている必要があります。
- 日本国内に住所を有すること(居住無制限納税義務者)を証明します。
4.被相続人に関する戸籍関係書類
被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本や除籍謄本が必要です。
- 目的
- 法定相続人の確認を行うために必要です。
5.財産評価に関する書類
相続財産の評価額を計算するために必要です。
- 例
- 不動産評価証明書
- 預貯金の残高証明書
- 有価証券の明細書
これらの書類を準備することで、障害者控除が適用される範囲を明確にします。
6.相続税申告書
障害者控除を適用した相続税申告書を作成し、税務署に提出します。
- 注意事項
- 控除額を正確に記載する必要があります。
- 計算ミスや書類不備があると、控除が適用されない可能性があります。
7.医師の診断書(必要な場合)
障害者手帳がない場合や手帳の内容だけでは不十分な場合、医師による診断書が必要となることがあります。
- 記載内容
- 障害の種類と程度
- 障害認定の基準
8.その他の書類
特例や控除の内容に応じて、追加書類が求められる場合があります。
- 例
- 小規模宅地等の特例を利用する場合の申請書
- 障害者が未成年者である場合の証明書類
注意点
書類の不備や不足があると、障害者控除が適用されないことがあります。
そのため、書類の準備は慎重に行い、不明点がある場合は専門家(税理士など)に相談することをおすすめします。
必要書類が揃えば、障害者控除を正確に適用し、相続税の負担を大幅に軽減することが可能です。
相続税の障害者控除の対象者は?
相続税の障害者控除は、相続人の中に障害者がいる場合に適用される制度です。
ただし、この控除を受けるには、いくつかの条件を満たした障害者が対象となります。
以下に、具体的な対象者の要件を説明します。
1.法定相続人であること
障害者控除を受けられるのは、法定相続人として相続に関与している障害者に限られます。
遺言に基づく遺贈を受けた人や、法定相続人ではない人は控除の対象外となります。
2.税法上の障害者であること
相続税の障害者控除を受けるためには、税法上で定められた障害者として認定されている必要があります。
以下の条件に該当する場合が一般的です。
- 身体障害者手帳を持っている人(主に1級~6級が対象)。
- 療育手帳を持っている人(A判定またはB判定が適用される場合)。
- 精神障害者保健福祉手帳を持っている人(1級~3級が対象)。
- 医師の診断書などにより、障害が証明されている場合。
3.相続開始時に障害者であること
障害者控除は、相続開始(被相続人の死亡時)時点で障害者に該当していることが条件です。
相続開始後に障害者として認定された場合は対象外となるため、注意が必要です。
4.居住無制限納税義務者であること
障害者控除の対象者は、原則として居住無制限納税義務者である必要があります。
これは以下のいずれかに該当する場合を指します。
- 相続開始時に日本国内に住所がある
- 過去10年以内に日本国内に住所を有していた
非居住者の場合、障害者控除は適用されない可能性があります。
5.85歳未満であること
障害者控除は、相続開始時点で85歳未満の障害者にのみ適用されます。
控除額の計算は85歳までの年数を基準とするため、それを超えた場合は対象外となります。
6.一般障害者または特別障害者であること
障害者控除は、障害の程度に応じて「一般障害者」と「特別障害者」に分けられ、それぞれ控除額が異なります。
- 一般障害者
身体障害者手帳3~6級、または軽度の知的・精神障害者 - 特別障害者
身体障害者手帳1~2級、または重度の知的・精神障害者
相続税の障害者控除についてのまとめ

ここまで相続税の障害者控除についてお伝えしてきました。
相続税の障害者控除の要点をまとめると以下の通りです。
- 相続税とは、亡くなった方(被相続人)の財産を相続または遺贈によって取得した場合に、その取得財産に課せられる税金
- 相続税の障害者控除とは、相続人が一定の障害者に該当する場合に利用できる税額控除の特例制度
- 法定相続人であることや税法上の障害者であること、85歳以下などの制限がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


