相続税の計算は自分でできる?計算方法から申請までの流れについて解説

相続が発生すると、多くの方が相続税の計算や申告に悩まされます。
専門家に依頼するのが一般的ですが、費用がかかるため、自分で計算できる方法を知りたいという方も少なくありません。

相続税の計算は複雑ですが、基本的な手順を理解すれば、自分で計算することも可能です。
本記事では、相続税の計算を自分でおこなうことについて以下の点を中心にご紹介します!

  • 相続税とは
  • 自分で相続税を計算する方法
  • 相続税を申告する際の注意点

相続税の計算を自分でおこなうについて理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

目次
相続手続きが不安な方へ
相続ナビに相続手続きをお任せください。

必要書類を代行取得
スマホ・PCで登録完了
役所などに行く必要なし

\\今すぐ電話で無料相談//

TEL:050-1720-0544

\\HPで詳しく見る//

相続税とは

相続税は、被相続人が亡くなったときに相続人が受け取る財産に対して課される税金です。
相続税が課税される財産と課税されない財産があり、これらを正確に理解することが重要です。

相続税が課税される財産

  • 現金・預金:被相続人の銀行口座にある預金や現金。
  • 不動産:土地や建物などの不動産資産。
  • 有価証券:株式、債券、投資信託などの金融資産。
  • 動産:自動車、貴金属、書画骨董などの価値ある物品。
  • その他の財産:貸付金や著作権、営業権など。
  • みなし相続財産:被相続人の死亡により受け取る生命保険金や死亡退職金など。

相続税が課税されない財産

  • 日常生活用品:仏壇、仏具、墓地、墓石、神具など。
  • 公益的な財産:国や地方公共団体に寄付された財産。
  • 一定額の生命保険金:500万円×法定相続人の数までの生命保険金は非課税。
  • 一定額の死亡退職金:500万円×法定相続人の数までの死亡退職金は非課税。

相続税が課税される財産からマイナス計上するもの

  • 借入金:被相続人が残した借金。
  • 未払いの税金:被相続人の未払い所得税や固定資産税など。
  • 葬儀費用:通夜、葬儀、火葬、埋葬、納骨にかかる費用。
    ただし、香典返しや初七日以降の法要費用は対象外。

相続税の申告はいくらから

相続税の申告が必要かどうかは、相続財産が基礎控除額を超えるかどうかにかかっています。
以下に、相続税の申告に関する詳細を解説します。

基礎控除の計算方法

相続税の基礎控除額は以下の計算式で求められます。

基礎控除額=3,000万円+(600万円法定相続人の数)

例えば、法定相続人が3人いる場合、基礎控除額は次のようになります。

3,000万円+(600万円×3)=4,800万円

この基礎控除額を超える相続財産がある場合に、相続税の申告が必要となります。

遺産総額が一定額以下なら課税されない

相続財産が基礎控除額以下であれば、相続税は課税されません。

例えば、法定相続人が2人の場合、基礎控除額は4,200万円となります。
遺産総額がこれ以下であれば申告は不要です。

申告と納税の期限は被相続人の死亡から10か月

相続税の申告と納税は、被相続人の死亡から10か月以内に行う必要があります。
期限内に申告しない場合、延滞税や加算税が発生することがあります。

相続税の申告が必要かどうかは、相続財産が基礎控除額を超えるかどうかによります。
正確に基礎控除額を計算し、課税対象となる財産と課税されない財産を明確に把握することが重要です。

申告と納税の期限を守るために、早めに準備を進めることをおすすめします。
相続税の計算や申告に不安がある場合は、専門家に相談することが有効です。

相続税の計算方法

相続税の計算は複雑に思われがちですが、基本的な流れを理解すれば、自分でも計算することが可能です。
以下に、相続税の計算方法を具体的な手順に分けて解説します。

財産の評価

まず、被相続人が残したすべての財産を評価します。
現金や預金、不動産、株式、貴金属、車などが含まれます。

特に不動産の評価は重要で、路線価方式や倍率方式を用いて評価します。

基礎控除額の計算

基礎控除額は以下の計算式で求められます。

基礎控除額=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)

例えば、法定相続人が3人の場合、基礎控除額は4,800万円となります。

課税遺産総額の計算

遺産総額から基礎控除額を差し引きます。
この差額が課税遺産総額となります。

例えば、遺産総額が1億円で、基礎控除額が4,800万円の場合、課税遺産総額は5,200万円です。

法定相続分で分ける

課税遺産総額を法定相続分に基づいて分けます。
法定相続分は民法で定められており、配偶者と子供がいる場合、配偶者が1/2、子供が残りの1/2を均等に分けます。

各相続人の税額を計算

法定相続分に応じた相続税額を計算します。
税率は累進課税で、以下のように段階的に決まっています。

  • 1,000万円以下:10%
  • 3,000万円以下:15%
  • 5,000万円以下:20%
  • 1億円以下:30%
  • 2億円以下:40%
  • 3億円以下:45%
  • 6億円以下:50%
  • 6億円超:55%

相続税の総額を合算し実際の分割に応じて再計算

各相続人の税額を合算し、実際の相続分に応じて分け直します。
これにより、最終的な各相続人の税額が決まります。

控除の適用

最後に、配偶者控除や未成年者控除、障害者控除などの各種控除を適用して最終的な納税額を確定します。
例えば、配偶者控除では、配偶者が1億6,000万円または法定相続分までの財産を相続する場合は非課税となります。

相続税の計算は、財産の評価から始まり、基礎控除の計算、課税遺産総額の計算、税額の算出、控除の適用という手順を踏んで行います。
各手順で正確な計算が求められるため、専門家の助けを借りることも重要です。

相続税の負担を軽減するためには、計画的な生前対策も有効です。

関連記事

相続の計算について気になる方も多いのではないでしょうか? 本記事では、相続の計算について以下の点を中心にご紹介します! 相続税とは 相続税を計算する方法 相続時精算税について 相続の計算について理解するためにも[…]

自分で相続税を計算する方法

相続税の計算は一見複雑に感じるかもしれませんが、基本的な手順を理解すれば自分でも計算することができます。
ここでは、相続税の計算を自分でおこなう方法についてわかりやすく解説します。

遺産総額の集計

  • プラスの財産:現金、預貯金、不動産、車、仮想通貨など。
  • マイナスの財産:借金や葬式費用など。
  • みなし相続財産:死亡保険金、死亡退職金(非課税枠:法定相続人の人数×500万円)。

基礎控除額の適用

計算した遺産総額から基礎控除額を差し引きます。
残額がマイナスの場合、相続税の申告は不要です。

相続税総額の計算

残額を法定相続分で分割し、それぞれに税率を適用します。
税率は段階的で、例えば1,000万円以下は10%、3,000万円以下は15%などです。

各相続人の納税額の計算

計算した相続税総額を実際の相続分に応じて割り振ります。
配偶者控除:配偶者が相続する場合、「1億6,000万円」または「配偶者の法定相続分相当額」のいずれか多い方の金額までは相続税がかかりません。

相続税のシミュレーションを活用

複雑な計算が不安な場合、オンラインの相続税シミュレーションを活用すると便利です。
相続税の計算は、遺産総額の把握と控除額の計算を正確に行うことが重要です。

自分で計算する際には、基本的なステップを順番に踏むことで、概算の相続税額を算出できます。
専門家のサポートやシミュレーションツールを利用することで、より正確で安心な申告を目指しましょう。

相続税の計算シミュレーション

相続税の計算は複雑ですが、シミュレーションを行うことでおおよその税額を把握することができます。
ここでは、相続税の計算方法とシミュレーションの手順を解説します。

シミュレーションの例

例①

法定相続人が配偶者と子供2人の場合、財産総額が1億円。

1.基礎控除額:4,800万円

2.課税遺産総額:5,200万円

3.配偶者と子供2人の法定相続分:配偶者2,600万円、子供2人がそれぞれ1,300万円

4.仮の相続税額:

  • 配偶者:2,600万円×15%-50万円=340万円
  • 子供1人:1,300万円×10%=130万円
  • 子供2人:1,300万円×10%=130万円

5.合算:340万円+130万円+130万円=600万円

6.実際の相続割合で再分割し、控除を適用して最終税額を算出。

相続税の計算シミュレーションを行うことで、相続税の負担額を事前に把握し、適切な対策を講じることができます。
各手順を踏んで正確に計算し、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。

相続税の控除と特例

相続税にはさまざまな控除や特例が設けられており、これらを適用することで相続税の負担を軽減することができます。
以下に、主な控除や特例について詳しく解説します。

配偶者に対する相続税額の軽減

配偶者が相続する財産については、一定額まで相続税が非課税となります。
法定相続分または1億6,000万円のいずれか大きい方まで非課税となります。

配偶者の生活を保障するために、適応されます。

未成年者控除

未成年の相続人がいる場合、その相続税額から一定額が控除されます。
計算式は10万円(20歳-相続開始時の年齢)です。

目的は未成年者の生活を支援するためです。

関連記事

相続税は、遺産を受け継ぐ際に発生する税金であり、その計算は複雑です。 特に、未成年者が相続人である場合、相続税の未成年者控除という特別な制度が適用されます。 この記事では、相続税の未成年控除について以下の点を中心にご紹介します! […]

障害者控除

障害者の相続人がいる場合、その相続税額から一定額が控除されます。
計算式は

  • 一般障害者の場合:10万円(85歳-相続開始時の年齢)
  • 特別障害者の場合:20万円(85歳-相続開始時の年齢)

目的は障害者の生活を支援するためです。

相次相続控除

10年以内に複数の相続が発生した場合、前回の相続で支払った相続税の一部を今回の相続税から控除します。
これは、前回の相続から10年以内に再度相続が発生した場合に適用されます。

目的は、短期間での相次相続による税負担を軽減するためです。

外国の財産に対する相続税額の控除

相続財産に外国に所在する財産が含まれており、外国で相続税が課せられた場合、日本の相続税からその外国税額を控除します。
適用条件は、外国で相続税に相当する税が課せられた場合になります。

目的は、二重課税を防ぐためです。

贈与税額控除

相続開始前3年以内に贈与された財産について、贈与税を支払った場合、その贈与税額を相続税から控除します。
目的は、贈与と相続による二重課税を防ぐためです。

相続税の控除や特例を適用することで、相続税の負担を大幅に軽減することができます。
適用条件や計算方法を正しく理解し、適切な申告を行うことが重要です。

相続税の計算や控除の適用に不安がある場合は、専門家である税理士に相談することをおすすめします。

相続税の計算から申告までの流れ

相続税の計算と申告は、相続発生から一定の期間内に正確に行う必要があります。
ここでは、その流れを解説します。

相続人の確定と財産の評価

  • 相続人の確定:被相続人の死亡から相続人を確定します。
    法定相続人の確定には、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本が必要です。
  • 財産の評価:相続財産の評価を行います。
    現金、預貯金、不動産、有価証券などを評価し、マイナスの財産(借金や未払い税金)も確認します。

課税価格の算出

  • 課税価格の計算:相続財産から非課税財産、債務、葬式費用を差し引きます。
    課税価格は以下の式で計算されます。

課税価格=相続財産+みなし相続財産+生前贈与財産-非課税財産-債務-葬式費用

基礎控除額の計算

基礎控除額は以下の計算式で求められます。

  • 基礎控除額=3,000万円+(600万円法定相続人の数)

例:法定相続人が3人の場合、基礎控除額は4,800万円となります。

相続税の総額を計算

  • 法定相続分で分割:課税遺産総額を法定相続分で分割し、各相続人の取得金額を算出します。
  • 税率の適用:各相続人の取得金額に応じて相続税率を適用し、仮の税額を計算します。
    相続税率は累進課税で、取得金額に応じた税率が適用されます。
  • 総額の算出:各相続人の税額を合算して相続税の総額を求めます。

控除の適用と最終税額の決定

配偶者控除、未成年者控除、障害者控除などの各種控除を適用します。
控除適用後の税額を算出します。

相続税の申告と納税

  • 申告書の作成:相続税の申告書を作成し、必要書類を添付します。
  • 必要書類には、相続人の戸籍謄本や財産の評価書類などが含まれます。
  • 申告と納税:被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内に、税務署に申告書を提出し、相続税を納付します。

相続税の計算から申告までの流れは複雑ですが、基本的な手順を理解することで自分でも対応が可能です。
正確な計算と漏れのない申告が求められるため、専門家の助けを借りることも検討してください。

適切な対策を講じることで、相続税の負担を軽減することができます。

関連記事

相続税の申告は、家族や親しい人からの相続があった際に避けて通れない手続きの一つです。 しかし、この手続きは複雑で、何をどのように進めれば良いのか迷うことも少なくありません。 本記事では、相続税の申告について以下の点を中心にご紹介しま[…]

相続税を申告する際の注意点

相続税の申告は、相続財産が一定額を超える場合に行う必要がありますが、正確に申告するためにはいくつかの注意点があります。
以下に、相続税を申告する際の重要なポイントを解説します。

相続人と財産の確定

  • 相続人の確定:被相続人の戸籍謄本を集め、法定相続人を確定します。
  • 相続放棄をした人も法定相続人に含めて計算する必要があります。
  • 財産の評価:被相続人が残した財産の評価を行います。
    現金や預貯金、不動産、有価証券など、すべての財産を評価し、負債や葬式費用も確認します。

申告期限の遵守

相続税の申告期限は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。
期限内に申告しないと、延滞税や無申告加算税が課される可能性があります。

控除の適用

  • 基礎控除:相続税の基礎控除額は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」です。
    これを超える部分が課税対象となります。
  • 配偶者控除:配偶者が相続する財産は、1億6,000万円または法定相続分までは非課税となります。
    この控除を受けるためには申告が必要です。
  • 小規模宅地等の特例:居住用や事業用の宅地については、評価額を大幅に減額できる特例があります。
    適用を受けるためには、申告が必要です。

書類の準備

相続税申告書のほか、被相続人の戸籍謄本、財産の評価に関する書類、債務の証明書類、控除の適用に必要な書類(例えば配偶者控除のための遺産分割協議書)など、多くの書類を準備する必要があります。

申告のミスや漏れを防ぐ

相続税の計算や申告は複雑なため、専門家である税理士に相談することをお勧めします。
専門家に依頼することで、ミスや漏れを防ぎ、適切な控除を確実に受けることができます。

相続税の申告を正確に行うためには、相続人や財産の確定、期限の遵守、控除の適用、必要書類の準備が重要です。
特に、控除を受けるための申告を怠らないよう注意が必要です。

相続税申告に不安がある場合は、税理士などの専門家に相談することで、確実な申告が可能になります。

相続税の計算の相談先

相続税の計算は複雑で専門知識が必要なため、適切な相談先を選ぶことが重要です。
以下に、相続税の計算に関する相談先について詳しく解説します。

税務署

税務署は、相続税に関する基本的な情報や手続きについての相談ができます。

相続税の申告書の書き方や必要な書類についてもアドバイスを受けられます。
適している相談内容は、相続税の申告手続きの基本的な質問、簡単な財産評価や控除についての確認です。

また、無料で相談が可能で、公的な情報を提供してくれます。

税理士

税理士は、相続税の専門知識を持つプロフェッショナルであり、複雑な相続税の計算や節税対策について相談できます。
特に、財産評価や申告書の作成を依頼する場合に適しています。

適している内容は、複雑な財産評価、節税対策の提案、申告書の作成と提出です。
また、専門的な知識と経験を活かして、最適な節税方法や正確な申告をサポートしてくれます。

司法書士

司法書士は、遺産分割協議書の作成や相続登記に関する手続きを専門としています。

相続税の計算自体は税理士の役割ですが、相続手続き全般の流れを把握しており、相談が可能です。
適している内容は、相続手続きの流れの相談、遺産分割協議書の作成、相続登記の手続きです。

また、相続全体の手続きをサポートし、スムーズに進行するようアドバイスを提供します。

弁護士

弁護士は、相続争いが発生した場合や、遺産分割に関する紛争がある場合に相談できます。

相続税の計算だけでなく、法的なトラブル解決をサポートします。
適している内容は、相続争いの解決、遺産分割に関する法的助言、遺言書の作成と執行です。

また、法的な問題に対する強力なサポートを提供し、トラブルを円満に解決する手助けをしてくれます。

相続税の計算や申告に関する相談先は、内容や複雑さに応じて選ぶことが重要です。
税務署で基本的な情報を得た後、具体的な財産評価や申告書の作成については税理士に依頼するのが一般的です。

また、相続手続き全般の流れを把握したり、法的な問題が発生した場合には司法書士や弁護士に相談することをおすすめします。
専門家の助けを借りることで、正確かつ効率的な相続手続きを進めることができます。

相続税の計算を自分でおこなう場合についてのまとめ

ここまで相続税の計算を自分でおこなう場合についてお伝えしてきました。
相続税の計算を自分でおこなう場合の要点をまとめると以下の通りです。

  • 相続税とは、被相続人が亡くなったときに相続人が受け取る財産に対して課される税金
  • 自分で相続税を計算する方法は、まず遺産総額の集計を行い、控除や特例が適用し、相続税を計算する
  • 相続税を申告する際の注意点

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

相続手続きが不安な方へ
相続ナビに相続手続きをお任せください。

\\今すぐ電話で無料相談//

TEL:050-1720-0544

\\HPで詳しく見る//