結婚後、戸籍謄本が必要になる場面は多々ありますが、どのように取得するかやその記載内容については意外と知られていません。
本記事では結婚後の戸籍謄本の取り方について以下の点を中心にご紹介します。
- 結婚後の戸籍について
- 結婚後の戸籍謄本の取り方
- 結婚後の子が抜けた後の親の戸籍
結婚後の戸籍謄本の取り方について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
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戸籍謄本とは?

戸籍とは、個人の生涯にわたる重要な情報が記録された公的な文書で、結婚や出生など、人生の重要な出来事が反映されています。特に、戸籍は夫婦やその子どもを一つの単位とし、親子間の身分関係を明確に示します。戸籍には、家族全員の名前や生年月日、父母の名前、続柄などが詳細に記載されています。
一方で「戸籍謄本」とは、これらの戸籍情報を全て書き写した証明書です。戸籍謄本は「戸籍全部事項証明書」や「全部事項証明書」とも呼ばれ、その正確な内容を証明するために多くの行政手続きで必要とされます。戸籍謄本は、相続手続きや婚姻届、名義変更など、さまざまな手続きにおいて重要な役割を果たします。
結婚後の戸籍について

結婚をすると、夫婦それぞれが現在の戸籍から離れ、二人の新しい戸籍が作成されます。この新しい戸籍は、夫婦一緒のものとなり、これからの家族関係が記録されることになります。
結婚後に新たに編製される戸籍と、結婚前の戸籍に関しては、それぞれ異なる取り扱いとなります。結婚によって夫婦がどのように戸籍に記載され、どのように出て行くのか、またその後の手続きについて理解しておくことが重要です。
婚姻届の提出に戸籍謄本は必要?

2024年3月1日から、婚姻届を提出する際に戸籍謄本の提出は不要となりました。ただし、婚姻届には本籍地の記載が必要です。もし本籍がわからない場合や親に聞いても曖昧な場合は、戸籍謄本などで本籍地を調べる必要があります。
ちなみに、本籍地がわかれば戸籍謄本以外の書類を使って確認することもできます。例えば、戸籍抄本、戸籍附票、または本籍が記載された住民票や運転免許証のICチップを利用して調べることも可能です。
結婚後の戸籍謄本の取り方

結婚後の戸籍謄本を取得する際には、結婚後と結婚前で異なる戸籍を収集する必要があります。基本的には、新しい戸籍から遡って取得していく方法が推奨されます。結婚後の戸籍を確認し、その情報を元に結婚前の戸籍を取得する手順です。
まず、結婚後の本籍地を調べる必要があります。住民票を使って本籍地を確認し、その本籍地の役所で戸籍謄本を取得します。次に、取得した戸籍謄本に記載されている前の本籍地を読み取って、さらにその前の戸籍謄本を請求します。このプロセスを繰り返しながら、必要な戸籍を全て集めます。
もし本籍地が複数回変更されている場合や、結婚や転籍の履歴がある場合、戸籍謄本を取得する作業は複雑になります。そのため、戸籍の内容を読み解くのが難しい場合は、専門家に依頼することを検討するのも一つの方法です。
結婚後の子が抜けた後の親の戸籍

結婚後に親の戸籍から抜けた場合、親の戸籍には「除籍」という記載がなされます。この「除籍」は、結婚によってその子が親の戸籍を離れ、新しい戸籍を作ったことを示します。親の戸籍に記載される内容としては、以下のような情報が含まれます。
- 婚姻日: 結婚した日付(例えば、「令和●年●●月●●日」)
- 配偶者氏名: 配偶者の名前
- 新本籍: 結婚後の本籍地と、筆頭者の名前(例:「●●●●(本籍地)▲▲▲(筆頭者)」)
- 称する氏: 結婚後に称する氏(夫または妻の氏)
また、婚姻届が本籍地とは異なる場所に提出された場合、親の戸籍に「送付を受けた日」や「受理者」の情報も追加されます(例:「令和●年●●月●●日」「■■市長」)。
結婚後に親子関係を証明するには?

結婚後に親子関係を証明するためには、夫婦の新しい戸籍だけでは不十分な場合があります。特に、裁判所や官公庁に親子関係を証明するために戸籍を提出する場合、追加の戸籍書類が求められることが多いようです。結婚後に親子関係を証明するために必要な戸籍は、以下のようになります。
婚姻後の夫婦の戸籍謄本または抄本
まず、夫婦が新たに作成した戸籍謄本や抄本が必要です。この戸籍には、夫婦双方の父母の名前が記載されます。
夫または妻の親の現在の戸籍謄本・抄本
次に、夫または妻の親が記載されている現在の戸籍謄本や抄本が必要です。親の現在戸籍に、結婚によって子どもが除籍された旨の記載がなければ、別途そのことを証明するための書類が求められることもあります。この場合、除籍謄本や改正後の戸籍謄本が必要になることがあります。
親子関係を証明するために戸籍書類を依頼する際には、役所の担当者に「親子関係が証明できる戸籍謄本を発行してほしい」と伝えると、適切に対応してもらえるでしょう。
法律婚と事実婚の違い

法律婚と事実婚の違いは、婚姻届を提出するかどうかです。法律婚は、夫婦が婚姻届を提出し、役所に登録することによって成立します。この手続きにより、新たな夫婦としての戸籍が作成され、法的にも認められた関係となります。
一方、事実婚は、婚姻届を提出せず、共同生活を送ることで成立します。このため、事実婚には新たな戸籍が作成されることはなく、法律上も婚姻関係として認められませんが、一定の条件下で法的な権利や義務が生じることがあります。
結婚後の戸籍謄本の取り方についてのよくある質問

結婚後の戸籍謄本の取り方についてのよくある質問は以下のとおりです。
結婚したら本籍は旦那の実家ですか?
結婚すると、新郎新婦はそれぞれ親の戸籍から抜け、新しい戸籍が作成されます。この新しい戸籍の本籍地は、必ずしも旦那の実家に設定する必要はありません。実際には、夫婦のどちらかの実家や、二人の新居の住所、または思い出深い場所など、自由に選ぶことができます。日本国内であれば、どこに設定しても問題なく、本籍地は二人の選択により決まります。
入籍した日に戸籍謄本はもらえますか?
入籍したその日に戸籍謄本を取得することはできません。入籍手続き後、戸籍が正式に作成されるまで時間がかかるため、戸籍謄本はすぐに受け取れないのが一般的です。自治体によって異なる場合もありますが、通常は約二週間程度を目安に取得可能となります。入籍後、戸籍が整ったタイミングで謄本を発行してもらうことができます。
結婚後の戸籍謄本の取り方についてのまとめ

ここまで結婚後の戸籍謄本の取り方についてお伝えしてきました。結婚後の戸籍謄本の取り方についての要点をまとめると以下のとおりです。
- 結婚をすると、夫婦それぞれが現在の戸籍から離れ、二人の新しい戸籍が作成される
- 結婚後に戸籍謄本を取る場合は、結婚後と結婚前で異なる戸籍を収集する必要があり、基本的には、新しい戸籍から遡って取得していく方法が推奨される
- 結婚後の子が抜けた後の親の戸籍は、親の戸籍には「除籍」という記載がされ、この「除籍」は、結婚によってその子が親の戸籍を離れ、新しい戸籍を作ったことを指す
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。