夫婦間でも相続税はかかる?相続税軽減方法と配偶者控除の適用条件を解説

  • 2025年6月13日
  • 2025年5月12日
  • 相続税

夫婦間での相続において、相続税や配偶者控除についての理解が不十分な場合、手続きに悩んだり、適用条件を満たすのが難しい場合があります。

特に、配偶者控除を活用するための条件や手続きは重要ですが、初めての相続手続きでは何から始めて良いか分からない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、相続税の配偶者控除に関する以下のポイントを解説します。

  • 配偶者控除の適用条件と必要な手続き
  • 配偶者控除を受けるための具体的な計算方法
  • 相続税の申告における重要な注意点と書類準備

相続税の軽減を目指す際の参考に、ぜひ最後までお読みください。

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夫婦間における相続について

夫婦間での相続は、民法において非常に重要な位置を占めており、配偶者は法定相続人として認められています。

配偶者の相続分は、他の相続人(子どもや親)との関係によりますが、配偶者は必ず一定の相続分を持ちます
たとえば、配偶者が単独で相続人となる場合、相続分は遺産の全部を占めます。

これに対して、子どもや親と一緒に相続人となる場合、配偶者の相続分は遺産の2分の1または3分の1といった割合になります。
したがって、夫婦間であっても、相続が発生した際には、配偶者がどのように相続するかを明確にする必要があります。

夫婦間でも相続税はかかる

夫婦間であっても、相続税が課税されることはあります。

相続税は、相続によって得られた財産に対して課税される税金で、基礎控除額を超える相続財産に対して課税されます

例えば、夫が亡くなり、妻が相続する場合、相続財産の総額が基礎控除額を超えれば、その分に対して相続税が発生します。
しかし、配偶者には「配偶者控除」という特例があり、この控除を利用することで、相続税の負担を軽減できます。

具体的には、配偶者が相続する財産が1億6000万円までの場合、相続税がかからないという特例があります。
これにより、配偶者の相続税負担を大きく減らせますが、相続財産の額がこれを超える場合、超過分には相続税がかかります。

相続税は遺産の総額が基礎控除を上回った場合に課税対象となる

相続税は、相続財産の総額が基礎控除額を超えた場合に課税されます。
基礎控除額は、相続人の人数に応じて決まります。

基礎控除額は、「3000万円 + 600万円 × 法定相続人の数」となっており、相続人が1人の場合は、基礎控除額は3600万円となります。
この金額を超えた相続財産については、相続税が課税されることになります。

相続税は、相続財産の額が多ければ多いほど税率が高くなる累進課税方式が採用されています。
そのため、遺産の総額を正確に算出し、必要な手続きをすることが重要です。

また、相続税を支払う際には、一定の期間内に申告と納税を完了する必要があり、期限を過ぎると延滞税や加算税が課せられるため、注意が必要です。

相続税の配偶者控除【具体例】

この控除を利用することで、配偶者が相続した財産の一定額までは相続税が非課税となります。

配偶者控除は、配偶者の相続財産が大きい場合でも税負担を軽減し、遺族が経済的に困難な状況に陥らないようにするための重要な制度です。

具体例1.配偶者が2億円相続する場合

配偶者が相続する財産が2億円の場合、まず1億6000万円までは非課税となりますが、残りの400万円については相続税が課税されます。

相続税は、遺産の額に応じた累進課税が適用されるため、400万円に対する税額は、相続税の税率に基づいて計算されます。
このように、配偶者控除を利用することで、相続税の負担を大幅に軽減できますが、それでも超過部分に対しては課税されることを理解しておく必要があります。

具体例2.配偶者が法定相続分である1/2を相続する場合

配偶者が法定相続分である1/2を相続する場合、例えば遺産総額が1億円であった場合、配偶者が相続するのはその半分、すなわち5,000万円となります。
この場合、5,000万円は配偶者控除の範囲内であり、課税されません。

相続税の配偶者控除を受けるための主な条件

配偶者控除は、配偶者が相続した財産にかかる相続税を軽減するための制度です。
この控除を適用するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。

以下に、配偶者控除を受けるための主な条件を説明します。

法律上の婚姻関係が必要

実際に婚姻届けを出して結婚している夫婦でなければ、この控除を受けることはできません

内縁関係や婚姻届を提出していないカップルには、配偶者控除が適用されません。
したがって、法律に基づいた結婚関係が前提となります。

相続税の申告を行うこと

配偶者控除を受けるためには、相続税の申告が必須です。

相続税が課税される場合、遺産の総額が基礎控除額を超えると申告義務が生じます
この申告を通じて、配偶者が相続した財産に対して配偶者控除が適用されます。

申告を行わない場合、税務署が相続税額を計算することはなく、控除を受けることもできません。
そのため、配偶者控除を受けたい場合、申告手続きを忘れずに行うことが大切です。

遺産分割が確定していること

相続税の申告を行う際には、遺産の分割方法を決め、各相続人の相続分が明確であることが求められます。

遺産分割が決まっていないと、申告できない場合があります。

特に遺言書がない場合や相続人間で分割方法が未決定の場合、申告を遅らせることがあります
配偶者控除を確実に受けるためには、遺産分割がきちんと確定していることが前提となります。

後から判明した遺産には適用されない

配偶者控除は、相続税申告後に新たに発見された財産には適用されません。

税務調査などで後から追加の遺産が発覚した場合、その部分に配偶者控除は適用されないため、事前にすべての遺産を把握し、申告する必要があります

税務署の調査で追加財産が発見された場合は、その分の相続税が課税されることになり、配偶者控除の対象外となります。
そのため、すべての財産を正確に把握し、申告時に漏れなく記載することが非常に重要です。

相続税の配偶者控除の適用を受けるための手続き方法

相続税の配偶者控除を適用するためには、いくつかの手続きが必要です。
これらの手続きは、正確に行うことが非常に重要です。

適切に手続きを進めることで、配偶者控除を活用し、相続税負担を軽減できます。

以下にその手順を詳しく解説します。

相続人と財産の確認作業

最初に行うべき作業は、相続人の確認です。
配偶者控除を適用するためには、まず相続人を確定する必要があります。

相続人には、配偶者のほかにも子どもや両親などが該当する場合があり、その確認が欠かせません

また、相続する財産も確認しなければなりません。
財産の中には、不動産、預貯金、株式、生命保険など多岐にわたりますが、これらすべての財産が相続税の対象となるため、遺産の範囲を正確に把握することが求められます。

もし財産に不動産が含まれている場合、その評価方法や価格の算出が必要になります。

遺産分割協議

相続税の配偶者控除を適用するためには、遺産分割協議が重要な手続きとなります。

遺産分割協議とは、相続人全員で財産をどのように分けるかを決めるプロセスです。
この協議が終わり、遺産分割協議書が作成されることが、相続税申告のために必須となります。

配偶者が相続する財産の割合も、遺産分割協議書に基づいて決まるため、この協議が円滑に進むことが求められます。
また、遺産分割協議書には、相続税の申告に必要な詳細が含まれるため、正確に作成することが重要です。

相続税の算出

遺産分割協議を経て、相続財産の内容が確定した後、相続税の算出が行われます。

相続税は、遺産総額から基礎控除額を差し引いた額に対して課税されます

配偶者控除を適用する場合、配偶者が相続する財産に対して最大1億6,000万円まで非課税となりますが、それを超える部分に対しては課税されるため、計算を慎重に行う必要があります。
税率は、遺産の総額に応じた累進課税方式が採用されていますので、計算ミスを避けるために税理士の協力を得ることも一つの方法です。

必要書類の準備

相続税の申告に必要な書類を準備することも重要な手続きの一つです。

必要書類には、遺産分割協議書のほか、被相続人の戸籍謄本、相続人の戸籍謄本、遺言書(あれば)、財産評価に関する書類(不動産の登記簿謄本、銀行の残高証明書、株式の証明書など)が含まれます

また、配偶者控除を適用するためには、配偶者の相続財産に関する詳細を記載した書類も必要となります。
これらの書類は、相続税の申告書を作成する際に必ず提出しなければなりません。

相続税の申告と納付

相続税の申告は、相続開始日から10ヶ月以内に行う必要があります。
この期限を過ぎると、延滞税や加算税が課せられる可能性がありますので、期限内に申告を終えるようにしましょう。

申告書を税務署に提出し、その後、計算された相続税額を納付します。
納付方法には、銀行振込や納税証明書を利用する方法があり、遅延なく納税を完了させることが求められます。

提出先と期限の確認

相続税の申告書は、被相続人の住所地を管轄する税務署に提出します。
これを間違えると、申告が無効になることがありますので、提出先を正確に確認しましょう。

また、申告書を提出する期限は相続開始から10ヶ月以内です。
この期限内に申告しないと、延滞税や加算税が課せられる場合があるため、期限を守ることが非常に重要です。

夫婦間の相続税に関してよくある質問

夫婦間の相続税に関してよくある質問をご紹介します。

遺産を妻に全額相続させるにはどうしたらよいですか?

遺産を妻に全額相続させるためには、遺言書を作成することが一つの方法です。

夫婦間で遺産を分ける場合、遺言書がないと法定相続分に基づいて財産が分割されるため、すべてを妻に相続させることは難しくなります。

しかし、遺言書を作成することで、夫婦間の意向を反映できます。
遺言書には、特に「遺言執行者」を指定しておくと、相続手続きがスムーズに進みます。

また配偶者控除を活用することも考えられます。

配偶者控除は、配偶者が相続する財産に対して最大1億6,000万円まで非課税とする制度です。
これを活用することで、妻に対する相続税の負担を軽減し、遺産を無税で引き継がせることが可能です。

夫婦間で贈与税を知らなかった場合どうなりますか?

夫婦間で贈与税に関して無知であった場合、税務署から追徴課税を受けることがあります。

日本の税法では、夫婦間でも贈与に対しては原則として贈与税が課せられます

例えば、夫から妻に多額の財産を贈与した場合、贈与税が発生する可能性がありますが、贈与税には110万円の基礎控除があり、この範囲内であれば税金はかかりません。
それを超える金額に対しては贈与税が課税され、税率は贈与額が多いほど高くなります。

 

贈与税の計算を誤って知らなかった場合でも、税務署から通知を受け取ることがあります。
この場合、過去に贈与税を支払っていなかった分に対して追徴課税が行われることになります。

さらに、贈与税の申告を怠ると、延滞税や加算税が加算されることもありますので、夫婦間であっても贈与する場合は必ず申告することが求められます。

特に配偶者間の贈与に関しては、生活費や教育費に関する贈与は非課税ですが、その他の贈与については贈与税の対象となります
事前に税理士に相談することをおすすめします

贈与税について適切に理解し、必要な申告が、税金を適正に処理するために重要です。

夫婦間の相続税についてのまとめ

ここまで、夫婦間の相続における相続税や配偶者控除の適用方法について解説してきました。
要点をまとめると以下の通りです。

  • 配偶者控除を受けるためには、法律上の婚姻関係があることと、相続税の申告が必要
  • 配偶者控除の適用範囲は、相続財産の1億6,000万円まで非課税となり、それを超える部分には相続税が課税される
  • 相続税の申告には、遺産分割協議や必要書類の準備が重要で、適切な手続きで控除を活用できる

相続手続きは早めに準備し、配偶者控除をフル活用することで税負担を軽減できます。

相続税に関する知識を深め、スムーズな手続きを進めるための参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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