相続税の控除とは?控除額の計算方法や基礎控除以外の控除や特例について解説します

遺産相続における税金の問題は、多くの相続人にとって頭を悩ませる重要なテーマです。
特に、相続税の控除額に関する知識は、相続税の負担を大幅に軽減するために欠かせません。

この記事では、相続税の控除額について以下の点を中心にご紹介します!

  • 相続の基礎控除
  • 基礎控除の計算方法
  • 基礎控除以外の控除

相続税の控除額について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

目次
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相続税とは

相続税は、故人から受け継いだ遺産に対して課される税金です。
相続財産には現金、預貯金、有価証券、不動産、貴金属、書画骨董品、死亡保険金、死亡退職金などが含まれます。

また、死亡前3年以内の贈与財産も相続財産に含まれます。

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遺産相続の基礎控除

遺産相続の基礎控除とは、相続税の計算において相続財産の総額から控除される金額を指します。
これにより、一定額までの相続財産については相続税がかからず、申告も不要となります。

基礎控除額は以下の計算式で求められます。

基礎控除額=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)

法定相続人が増えるごとに基礎控除額も増加します。

例えば、法定相続人が1人なら3,600万円、2人なら4,200万円、3人なら4,800万円となります。

法定相続人とは

法定相続人は民法により定められた相続権を持つ人々です。

相続順位は以下の通りです。

  • 直系卑属(子ども、孫など)
  • 直系尊属(父母、祖父母など)
  • 兄弟姉妹

配偶者は常に法定相続人となり、他の相続人とともに相続します。
法定相続人の数により基礎控除額が変動するため、正確に把握することが重要です。

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相続税の計算方法

相続税の計算は以下の手順で行います。

遺産総額の算出

まず、相続や遺贈で取得した財産の価額を合計します。
そこから債務(借入金など)、葬式費用、非課税財産(生命保険金や死亡退職金の非課税限度額など)を差し引きます。

正味の遺産額の算出

遺産総額から前述の債務、葬式費用、非課税財産を差し引いた金額が正味の遺産額です。
さらに、相続開始前3年以内の贈与財産の価額を加算します。

課税遺産総額の算出

正味の遺産額から基礎控除額を差し引きます。

例えば、遺産総額が1億円、法定相続人が3人の場合、

正味の遺産額=1億円−基礎控除額4,800万円=5,200万円正味の遺産額=1億円−基礎控除額4,800万円=5,200万円

相続税の総額の算出

課税遺産総額を法定相続分に従って各相続人に按分し、各人の取得額に応じて税率を適用して税額を算出します。

法定相続分の例:配偶者が1/2、子が1/2(子が複数いる場合はその人数で分ける)

各種控除の適用

算出した税額から配偶者の税額軽減や未成年者控除、障害者控除などを差し引きます。

相続税の速算表

法定相続分に応ずる取得金額 税率 控除額
1,000万円以下 10% 0円
1,000万円超~3,000万円以下 15% 50万円
3,000万円超~5,000万円以下 20% 200万円
5,000万円超~1億円以下 30% 700万円
1億円超~2億円以下 40% 1,700万円
2億円超~3億円以下 45% 2,700万円
3億円超~6億円以下 50% 4,200万円
6億円超 55% 7,200万円

基礎控除の計算方法

基礎控除とは、相続税を計算する際に、相続財産の総額から差し引ける非課税枠のことです。
基礎控除額以下の相続財産には相続税がかからないため、この額を正確に把握することが重要です。

基礎控除額の算出方法

基礎控除額は以下の計算式で求められます。

基礎控除額=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)

例えば、法定相続人が2人の場合、3,000万円+(600万円×2)=4,200万円、3,000万円+(600万円×2)=4,200万円

法定相続人が4人の場合、

3,000万円+(600万円×4)=5,400万円、3,000万円+(600万円×4)=5,400万円

法定相続人の数え方

法定相続人とは、民法により定められた相続権を持つ人々です。

相続順位は以下の通りです。

  1. 配偶者(常に法定相続人)
  2. 子供(第1順位)
  3. 父母(第2順位、子供がいない場合)
  4. 兄弟姉妹(第3順位、子供も父母もいない場合)

また、養子や代襲相続人(例えば、故人の子が故人より先に亡くなっている場合、その子供)がいる場合は、法定相続人に含まれます。
相続放棄者も法定相続人の数に含めますが、相続欠格や相続廃除された者は含まれません。

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基礎控除の計算のポイント

法定相続人の数の把握

基礎控除額を計算する上で最も重要なのは、法定相続人の数を正確に把握することです。
法定相続人には、配偶者、子供、父母、兄弟姉妹などが含まれます。

例:被相続人に配偶者と子供2人がいる場合、法定相続人は3人で、基礎控除額は4,800万円となります。

代襲相続の確認

代襲相続が発生する場合、法定相続人の数に影響を与えます。
例えば、被相続人の子供が既に亡くなっている場合、その子供(被相続人の孫)が代襲相続人となり、法定相続人の数に含まれます。

養子縁組の影響

養子縁組による相続人の数の増加も基礎控除額に影響を与えます。

ただし、基礎控除額を計算する際の法定相続人としてカウントできる養子の数には制限があります
実子がいる場合は1人まで、いない場合は2人までがカウントされます。

相続放棄の取り扱い

相続放棄をした人も法定相続人の数に含めます。
相続放棄があっても基礎控除額には影響しないため、相続税の計算には放棄がなかったものとして扱います。

基礎控除の注意点

相続税の基礎控除額は以下の計算式で求められます。

基礎控除額=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)

注意点1:法定相続人の正確な把握

配偶者は常に法定相続人:被相続人に配偶者がいる場合、配偶者は必ず法定相続人となります。

法定相続順位

第1順位:被相続人の子供(直系卑属)

第2順位:被相続人の父母(直系尊属)

第3順位:被相続人の兄弟姉妹

上位の相続人が存在する場合、下位の相続人は相続権を持ちません。

注意点2:代襲相続

代襲相続とは、本来相続人である人が被相続人より先に亡くなっている場合、その子供が代わりに相続することです。

例えば、被相続人の子供が先に亡くなっている場合、その子供(被相続人の孫)が代襲相続人となります。
代襲相続が発生すると、法定相続人の数に影響します。

代襲相続人も法定相続人としてカウントされます。

注意点3:養子縁組の取り扱い

養子のカウント:

  • 実子がいる場合:法定相続人として1人までの養子をカウント。
  • 実子がいない場合:法定相続人として2人までの養子をカウント。

特別養子縁組の子供や配偶者の実子を養子にした場合は例外としてカウントされる。

注意点4:相続放棄

相続放棄の影響:相続放棄をした人も、基礎控除額を計算する際の法定相続人の数には含まれま

相続放棄があっても、基礎控除額の計算における法定相続人の数は変わりません。

注意点5:相続欠格・相続廃除

  • 相続欠格:相続人が被相続人や他の相続人を死亡させた場合など、特定の不正行為により相続権を失うこと。
  • 相続廃除:被相続人の意思で、特定の相続人から相続権をはく奪すること。
    これらの対象者は法定相続人の数に含めません。
    ただし、相続欠格・廃除の対象者の子供が代襲相続する場合、その子供は法定相続人に含まれます。

相続税を節税できる控除と特例

相続税を適切に節税するためには、基礎控除以外にもさまざまな控除や特例を活用することが重要です。

以下に、相続税を節税できる主要な控除と特例について解説します。

配偶者控除(配偶者の税額軽減)

配偶者が相続する財産については、1億6,000万円または配偶者の法定相続分まで相続税がかかりません

配偶者が全財産を相続した場合でも1億6,000万円まで非課税となるため、相続税の大幅な軽減が期待できます。
ただし、二次相続での税負担が増加する可能性があるため、計画的な財産分割が必要です。

小規模宅地等の特例

被相続人が住んでいた宅地や事業に使っていた宅地に適用される特例で、宅地の評価額を最大80%減額できます。

居住用の宅地は最大330㎡まで80%減額され、事業用の宅地は400㎡まで50%減額されます。
この特例を利用するには相続税の申告が必要です。

未成年者控除

未成年者が相続する場合、18歳になるまでの年数×10万円を相続税から控除できます。
相続時に未成年者であることが条件で、日本国内に住所がある場合に適用されます。

相続人が複数いる場合、控除額を分け合うことも可能です。

障害者控除

障害者が相続する場合、85歳になるまでの年数×10万円(特別障害者は20万円)を相続税から控除できます。
相続人に障害者がいる場合に適用され、相続時に障害者であることが条件です。

相次相続控除

10年以内に連続して相続が発生した場合、前回の相続税額の一部を控除できます。
短期間に複数の相続が続く場合に税負担を軽減するための制度で、具体的な控除額は前回の相続税額に基づいて計算されます。

農地の納税猶予の特例

農業を継続する相続人に対して、農地の相続税の納税が猶予される制度です。
相続人が農業を続ける限り納税が猶予され、一定の条件を満たすことで最終的に納税が免除される場合もあります。

相続税の節税には、配偶者控除や小規模宅地等の特例など、さまざまな控除や特例を適用することが重要です。
これらを適切に活用することで、相続税の負担を大幅に軽減することができます。

節税対策を効果的に行うためには、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

相続税が発生しそうな場合の対応策

相続税が発生する可能性がある場合、適切な対応策を早めに講じることで税負担を軽減し、スムーズな相続手続きを進めることができます。

以下に、相続税が発生しそうな場合の具体的な対応策を詳しく解説します。

相続財産の洗い出しと評価

相続財産をすべて洗い出し、その評価を行います。
これにより、遺産総額がどれくらいになるかを把握し、相続税の発生の有無を確認します。

財産目録の作成

現金、預貯金、不動産、株式、保険金、車、家財道具などのすべての財産をリストアップします。

評価方法

  • 不動産:固定資産税評価額、公示価格、路線価などを基に評価します。
    不動産の種類や立地により評価方法が異なるため、専門家に相談することが推奨されます。
  • 有価証券:市場価格を基に評価します。
  • 預貯金:通帳や残高証明書を確認して評価します。

負債の確認

被相続人の借入金や未払い金などの負債も同時に洗い出し、総財産から差し引きます。

配偶者控除の活用

配偶者が相続する財産については、1億6,000万円または配偶者の法定相続分までは相続税がかかりません。

  • 配偶者の相続分の確認:配偶者が相続する財産の評価額を確認します。
  • 控除適用の手続き:相続税の申告書に必要事項を記入し、配偶者控除を適用します。
    申告期限は相続開始を知った日から10ヶ月以内です。
  • 二次相続の検討:配偶者控除を適用した場合の二次相続時の税負担も考慮し、全体的な節税対策を検討します。

小規模宅地等の特例

被相続人が居住していた宅地や事業に使用していた宅地の評価額を大幅に減額する特例です。

  • 適用要件の確認:小規模宅地等の特例を適用するための要件を確認します。
    主な要件には、相続人がその土地に居住し続けることや、事業を継続することなどがあります。
  • 対象面積の確認:居住用宅地は最大330㎡、事業用宅地は400㎡までが対象となります。
  • 申告手続き:特例を適用するためには、相続税の申告書に詳細な情報を記載し、必要書類を添付します。

生前贈与の活用

生前に贈与を行うことで、相続財産を減少させ、相続税の負担を軽減する方法です。

  • 贈与計画の立案:年間110万円までの贈与は非課税となるため、計画的に贈与を行います。
  • 相続時精算課税制度の利用:特定の贈与に対して、贈与税を一度に納付し、相続時に相続税額から控除する制度を活用します。
  • 贈与契約書の作成:贈与を行う際には、贈与契約書を作成し、受贈者が贈与を受けたことを明確にしておきます。

専門家への相談

相続税の申告や節税対策は専門的な知識が必要となるため、税理士や相続に詳しい専門家に相談することをおすすめします。

  • 専門家の選定:相続税に詳しい税理士やファイナンシャルプランナーを選びます。
  • 初回相談の実施:相続財産の概要や家族構成、相続希望などを専門家に相談します。
  • 具体的な対策の立案:専門家と協力して、相続税の申告手続きや節税対策を具体的に計画・実行します。

相続税が発生しそうな場合、相続財産の正確な把握と評価、各種控除や特例の適用、専門家への相談が重要です。
これにより、相続税の負担を大幅に軽減し、スムーズな相続手続きを進めることができます。

相続に関する情報を早めに収集し、適切な対応策を講じることで、安心して相続を迎えることができます。

相続税の控除額でよくある質問

相続税の基礎控除や関連する税額控除についての理解は、多くの人々にとって複雑で難しいものです。

ここでは、相続税に関するよくある質問をまとめて解説します。

遺産はいくらまでなら相続税の申告が不要ですか?

遺産総額が基礎控除額以下であれば、相続税の申告は不要です。
基礎控除額は以下の計算式で求められます。

基礎控除額 = 3,000万円 + (600万円×法定相続人の数) 

例えば、法定相続人が1人の場合、基礎控除額は3,600万円となります。

相続税の基礎控除額はどうやって計算しますか?

基礎控除額は以下の計算式で算出されます。

基礎控除額 = 3,000万円 + (600万円×法定相続人の数) 

法定相続人の数が増えると基礎控除額も増加し、相続税の負担が軽減されます。

配偶者が相続する場合、相続税はどうなりますか?

配偶者の税額軽減を適用することで、配偶者が相続する財産のうち1億6,000万円または配偶者の法定相続分相当額までは相続税がかかりません
このため、配偶者が相続する場合、大部分の財産に対して相続税が免除されます。

未成年者が相続する場合の控除はどうなりますか?

未成年者控除は、18歳未満の相続人が相続する場合に適用され、18歳になるまでの年数×10万円が控除されます。

例えば、相続時に12歳であれば、60万円(6年×10万円)が控除されます。

障害者が相続する場合の控除はどうなりますか?

障害者控除は、85歳未満の障害者が相続する場合に適用され、85歳になるまでの年数×10万円(特別障害者は20万円)が控除されます。

例えば、相続時に50歳の特別障害者であれば、700万円(35年×20万円)が控除されます。

相続放棄した場合、基礎控除額はどうなりますか?

相続放棄をした人も、基礎控除額を計算する際の法定相続人の数に含まれます。
相続放棄があっても基礎控除額は減少しません

相続税の計算には多くの複雑な要素が絡みますが、基礎控除や各種控除・特例を適切に理解し活用することで、税負担を大幅に軽減することができます。
わからない点があれば、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

相続税の控除額についてのまとめ

ここまで相続税の控除額についてお伝えしてきました。
相続税の控除額の要点をまとめると以下の通りです。

  • 相続の基礎控除とは、相続税の計算において相続財産の総額から控除される金額をさす
  • 基礎控除の計算方法は、基礎控除額=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)の計算式で計算できる
  • 基礎控除以外の控除は、配偶者控除、未成年者控除、障害者控除など

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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