土地評価額は、相続税の計算や財産の分配に直接影響を与えます。
しかし、土地の評価は、その位置、面積、用途、市場価格など、多くの要素を考慮する必要があります。
本記事では、相続における土地の評価額について以下の点を中心にご紹介します!
- 土地の相続でよく使われる評価
- 相続した土地の評価額を抑えられる減額要素
- 相続する土地の評価をする際に心がけるポイント
相続における土地の評価額について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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土地の相続でよく使われる評価

土地の相続に際しては、その評価が重要な要素となります。
評価方法は主に「実勢価格」と「相続税評価額」の2つがあり、それぞれ異なる目的で使用されます。
以下では、これらの評価方法について詳しく解説します。
実勢価格とは
相続における土地の評価は、その目的により異なる評価方法が用いられます。
遺産を分割する際には、「実勢価格」が一般的に用いられます。
実勢価格とは、その土地が現在の市場で取引される際の価格を指します。
これは、相続人間で土地の価値を公平に分けるための基準となります。
実勢価格は、土地の特性や立地条件、市場の需要と供給などにより変動します。
したがって、遺産分割を行う際には、最新の実勢価格を正確に把握することが重要となります。
また、実勢価格の計算には、不動産鑑定士や不動産業者などの専門家の意見を求めることが一般的です。
これらの専門家は、土地の特性や市場の動向を詳しく理解しており、より正確な実勢価格を提供することができます。
相続税評価額とは
一方、相続税の計算を行う際には、「相続税評価額」が用いられます。
相続税評価額とは、国税庁が定める相続税を計算するための土地の評価方法で、路線価などに基づいて算定されます。
相続税評価額は、実勢価格よりも「低めに設定されている」ことが特徴で、一般的には実勢価格の約7〜8割に抑えられています。
これは、相続税の公平性を保つため、また納税者が過剰な税金を支払うことを防ぐためです。
したがって、相続税の計算を行う際には、相続税評価額を基準にすることが一般的です。
また、相続税評価額の計算には、専門的な知識が必要となります。
したがって、税理士や弁護士などの専門家に相談することが推奨されます。
これらの専門家は、相続税法を詳しく理解しており、適切な相続税評価額を提供することができます。
以上が、相続における土地の評価方法についての説明です。
遺産分割と相続税の計算では、それぞれ異なる評価方法が用いられることを理解し、適切な評価方法を選択することが重要です。
これらの評価方法を理解することで、相続における土地の価値を適切に評価し、公平な遺産分割と適切な相続税の計算を行うことが可能となります。
また、これらの評価方法は複雑であるため、専門家の意見を求めることが重要です。
専門家は、土地の評価に関する専門的な知識と経験を持っており、適切な評価を提供することができます。
したがって、相続における土地の評価を行う際には、専門家の意見を求めることを忘れないでください。
土地の相続税評価額の計算方法2つ

相続税の計算において、土地の評価額は重要な要素となります。
その評価額をどのように計算するかは、その土地がどのような目的で使用されるかによります。
以下では、相続税の評価額を計算するための2つの主要な方法、「路線価に基づく計算」と「評価倍率を用いる計算」について詳しく解説します。
路線価に基づく計算
相続税の計算において、土地の評価額を算出する方法の一つが「路線価に基づく計算」です。
この方法は、土地が路線価が定められている地域に位置している場合に適用されます。
路線価とは、道路に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価額のことで、国税庁が毎年定めています。
この路線価を土地の面積に掛けることで、土地の基本的な評価額を算出します。
しかし、この基本的な評価額は、土地の形状や利用状況などによって変動します。
例えば、土地の形がいびつであったり、間口が狭かったり、奥行きが長大であったりする場合、評価額は減少します。
これらの要素を考慮に入れるために、補正率が用いられます。
補正率は、土地の特性に応じて設定され、その値によって評価額が増減します。
補正率の詳細な計算方法は複雑であり、専門的な知識が必要となります。
したがって、正確な評価額を求めるためには、専門家の意見を求めることが推奨されます。
評価倍率を用いる計算
もう一つの土地の評価額の計算方法は、「評価倍率を用いる計算」です。
この方法は、路線価が定められていない地域に位置する土地に対して適用されます。
評価倍率は、地域ごとに設定されており、その値に固定資産税評価額を掛けることで、土地の評価額を算出します。
固定資産税評価額は、都税事務所や市区町村役所で確認することができます。
評価倍率を用いる計算方法は、路線価に基づく計算方法と比べて、計算が簡単であると言えます。
しかし、評価倍率は地域によって異なるため、正確な評価額を求めるためには、適切な評価倍率を把握することが重要です。
土地の相続税評価額の計算方法:路線価に基づいた場合

相続税の計算において、土地の評価額は重要な要素となります。
その評価額を算出する方法の一つが「路線価に基づく計算」です。
この方法は、土地が路線価が定められている地域に位置している場合に適用されます。
以下では、路線価に基づいた土地の相続税評価額の計算方法について詳しく解説します。
路線価を把握する
相続税の計算において、土地の評価額を算出する最初のステップは、その土地の路線価を把握することです。
路線価とは、道路に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価額のことで、国税庁が毎年定めています。
路線価は、国税庁が発表している財産評価基準書『路線価図・評価倍率表』で調べることができます。
地積を確認する
次に、土地の地積、つまり土地の面積を確認します。
地積は、毎年4月頃に市区町村から送付される、固定資産税納税通知書で確認することができます。
当てはまる補正率はないか調べる
さらに、土地の特性に応じて評価額が増減する可能性があるため、当てはまる補正率を調べます。
補正率は、土地の形状や位置に応じて設定され、その値によって評価額が増減します。
補正率の詳細な計算方法は複雑であり、専門的な知識が必要となります。
相続税評価額の計算シミュレーション:路線価を用いた場合
最後に、これらの情報を用いて、路線価に基づいた相続税評価額の計算を行います。
基本的な計算式は「路線価×地積」です。
しかし、土地の正確な相続税評価額を求めるためには、相続した土地の形状や、位置に応じた補正をかけなければならない場合があります。
土地の相続税評価額の計算方法:評価倍率を用いる場合
相続税の計算において、土地の評価額は重要な要素となります。
その評価額を算出する方法の一つが「評価倍率を用いる計算」です。
この方法は、路線価が定められていない地域に位置する土地に対して適用されます。
以下では、評価倍率を用いた土地の相続税評価額の計算方法について詳しく解説します。
固定資産税評価額を確認する
相続税の計算において、評価倍率を用いる場合の土地の評価額を算出する最初の手順は、その土地の固定資産税評価額を確認することです。
固定資産税評価額は、市区町村が管轄しており、路線価とは違い、納税者自身で評価額の算出をすることはできません。
固定資産税評価額は、毎年4〜5月に、1月1日時点の土地の所有者(納税者)に送られてくる「固定資産税の課税明細書」で確認することができます。
評価倍率を把握する
次に、評価倍率を把握します。評価倍率は、地域ごとに設定されており、その値に固定資産税評価額を掛けることで、土地の評価額を算出します。
評価倍率は国税庁が定めたものであり、評価倍率表に記載があります。
土地の相続税評価額計算シミュレーション:評価倍率を用いる場合
最後に、これらの情報を用いて、評価倍率を用いる場合の相続税評価額の計算を行います。
基本的な計算式は「固定資産税評価額×評価倍率」です。
例えば、固定資産税評価額が1,000万円で、相続税の評価倍率が1.1倍の土地の相続税評価額は、1,000万円×1.1倍=1,100万円となります。
以上が、評価倍率を用いる場合の土地の相続税評価額の計算方法についての説明です。
これらの手順を踏むことで、適切な土地評価を行い、相続税の負担を適正化することが可能となります。
相続した土地を評価するための4つの手順

相続した土地の評価は、相続税の計算において重要な要素となります。
その評価を行うためには、一連の手順を踏む必要があります。
以下では、相続した土地を評価するための4つの手順について詳しく解説します。
路線価地域か倍率地域かを確認する
相続した土地の評価を始める際、最初に行うべきことは、その土地が路線価地域に位置しているのか、それとも倍率地域に位置しているのかを確認することです。
路線価地域とは、土地の価格が公に示されている地域のことを指し、倍率地域とは、そのような情報が公開されていない地域のことを指します。
この情報は、土地の評価計算における基礎となるため、正確に把握することが重要です。
評価減できるか確認する
次に、土地の評価額を減らすことが可能かどうかを確認します。
地形や立地など、土地の特性によっては評価額が減少する可能性があります。
しかし、評価額を減らすための判断基準は複雑で、専門的な知識が必要となります。
したがって、この手順では、専門家の意見を求めることを強く推奨します。
賃貸されているかどうか確認する
相続する土地が賃貸されているかどうかも重要なチェックポイントです。
賃貸が存在する場合、所有者が自由に使用できないため、評価額を減らすことが可能です。
具体的な計算方法は、専門家に依頼することをおすすめします。
小規模宅地等の特例を適用できるかを確認する
最後に、小規模宅地等の特例が適用可能かどうかを確認します。
この特例は、被相続人が自宅や店舗、貸アパート等として使用していた土地を、親族が相続する場合に、一定の面積まで土地の評価額を大幅に減額できる制度です。
この特例が適用できるかどうかを確認することで、相続税の負担を軽減することが可能となります。
ただし、適用条件は複雑であるため、専門家のアドバイスを求めることをおすすめします。
以上が、相続した土地を評価するための4つの手順です。
これらの手順を踏むことで、適切な土地評価を行い、相続税の負担を適正化することが可能となります。
相続した土地の評価額を抑えられる減額要素

相続税の計算において、土地の評価額は重要な要素となります。
しかし、その評価額は一定ではなく、様々な要素によって変動します。
以下に、相続した土地の評価額を抑えることができる主な減額要素を説明します。
貸家建付地
貸家建付地とは、賃貸物件を建てることにより、土地の評価額を下げることが可能な要素です。
賃貸物件は、家賃収入が入るだけでなく、売却時の時価との差が大きいことから、最も効果的な相続税対策となります。
賃貸物件を建てると、宅地は「貸家建付地」という呼び方をされる土地となります。
借地権
借地権も相続税の対象になります。
相続税評価額の算出は、土地全体の相続税評価額を計算した後、その値に借地権の割合を掛けることで計算されます。
借地権は自ら建物に居住する場合と比べ、賃借人が利用する部分について制限されるので借地権の評価額を下げることができます。
広すぎる土地(地積規模の大きな宅地)
広すぎる土地、つまり地積規模の大きな宅地については、標準的な面積の宅地に比べ、実際の市場価格が大きく下がってしまうのが一般的です。
旧広大地評価は、平成6年に導入され、評価の大幅な減少により広く利用されてきました。
しかし、その一方で、いくつかの問題点が指摘されていました。
旧広大地は、地積が500㎡以上(三大都市圏以外は1,000㎡以上)の土地が原則対象とされていました。
しかし、評価額が地積の大きさに比例して減少するこの評価方法のため、面積が同一である場合、土地が整形であるか、不整形であるかに関わらず、評価額は同じになってしまうという問題があります。
小規模宅地等の特例
小規模宅地等の特例は、相続や遺贈で土地を取得した場合、その土地の評価額を最大で80%減額できる特例です。
この特例は、被相続人が自宅や店舗、貸アパート等として使用していた土地を、親族が相続する場合に、一定の面積まで土地の評価額を大幅に減額できる制度です。
この特例を活用することで、相続税の負担を軽減することが可能となります。
私道
私道は、他の土地を通過するための通行権を持つ土地のことを指します。
私道は、その通行権により土地の自由度が制限されるため、評価額が下がる可能性があります。
したがって、相続する土地が私道である場合、その通行権を考慮に入れて評価額を計算することが重要です。
時価と評価額の差

相続税の計算において、土地の評価額は重要な要素となります。
しかし、その評価額は一定ではなく、様々な要素によって変動します。
特に、相続税の評価額と時価との間には、しばしば大きな差が生じます。
相続税評価額は、時価より安い
相続税の計算における評価額は、あくまでその計算のためのものであり、所得税や法人税の計算に必要な時価、つまり取引が行われるべき価格とは異なるというのが国税庁の理解であり、裁判所もそれを認めています。
実際には、土地や建物の評価については、相続税評価額を直接使用するのではなく、土地は8割、建物は4〜5割に割り戻した金額が、所得税や法人税の計算における適切な時価とされています。
相続税評価額を安くしている理由
相続税評価額が時価よりも低く設定されている理由は、相続税の公平性を保つため、また納税者が過剰な税金を支払うことを防ぐためです。
以上が、時価と評価額の差についての説明です。
これらの要素を理解し、適切に活用することで、相続税の負担を適正化することが可能となります。
また、これらの要素は複雑であるため、専門家の意見を求めることが重要です。
相続する土地の評価をする際に心がける3つのポイント

どの評価額が必要なのか把握する
相続税の計算において、土地の評価額を正確に把握することは非常に重要です。
しかし、その評価額をどのように計算するかは、その土地がどのような目的で使用されるかによります。
例えば、遺産を分割する場合と相続税を計算する場合では、使用する評価額が異なります。
したがって、どの評価額が必要なのかを事前に把握し、適切な評価方法を選択することが重要です。
正確な地積を使用する
土地の評価額を計算する際、その土地の地積、つまり面積を正確に把握することも重要です。
地積は、土地の評価額を直接影響します。
地積が大きければ評価額も大きくなり、地積が小さければ評価額も小さくなります。
したがって、地積を正確に把握し、その値を評価額の計算に使用することが重要です。
特例を活用する
最後に、相続税の計算においては、特例を活用することも重要です。
特例とは、特定の条件を満たす場合に、土地の評価額を減額することができる制度のことを指します。
例えば、小規模宅地等の特例は、被相続人が自宅や店舗、貸アパート等として使用していた土地を、親族が相続する場合に、一定の面積まで土地の評価額を大幅に減額できる制度です。
このような特例を活用することで、相続税の負担を軽減することが可能となります。
相続における土地の評価額についてのまとめ

ここまで、相続における土地の評価額についてお伝えしてきました。
相続における土地の評価額の要点をまとめると以下の通りです。
- 土地の相続でよく使われる評価は、実勢価格と相続税評価額の2つ
- 相続した土地の評価額を抑えられる減額要素は、「貸家建付地」「借地権」「広すぎる土地(地積規模の大きな宅地)」「小規模宅地等の特例」「私道」など
- 相続する土地の評価をする際に心がけるポイントは、「どの評価額が必要なのか把握する」正確な地積を使用する」「特例の活用」など
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。