戸籍謄本を取得する際、「申請方法が複数あって迷う」「自分に該当する手続きがわからない」と感じたことはありませんか?
目黒区では、申請する人の立場や状況によって、選べる取得方法や必要書類が大きく異なります。
本記事では目黒区で戸籍謄本を取る方法について以下の点を中心にご紹介します。
- 目黒区で利用できる戸籍謄本の取得方法の種類と選び方
- 申請に必要な書類や対象者の条件
- 取得時の具体的な流れ・手数料の確認方法
正確かつスムーズに戸籍を取得したい方にとって、役立つ情報をまとめています。ぜひ最後までご覧ください。
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戸籍証明書の種類
戸籍証明書を請求する際は、目的に応じて必要な証明書の種類を選ぶことが大切です。
証明書ごとに記載される内容や対象者、手数料が異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。以下に、目黒区で取得可能な戸籍証明書の主な種類とその概要をまとめました。
- 戸籍全部事項証明書(戸籍謄本):戸籍に記載されているすべての人の情報を証明します。相続や婚姻など幅広い場面で使用されます。
- 戸籍個人事項証明書(戸籍抄本):戸籍内の1人分の情報のみ記載しています。本人確認や一部の手続きに使われます。
- 除籍謄本・除籍抄本:婚姻や死亡などにより戸籍から除かれた人の情報を記載しています。相続や身元確認のために必要となるケースがあります。
- 改製原戸籍:戸籍制度の変更前の内容を証明しています。相続で過去の記録が必要な場合などに使われます。
これらの証明書は、目黒区役所の窓口または郵送で申請できますが、方法によっては申請できる書類が異なります。
申請をする前に、各書類の役割と、申請する際の手数料についても正しく理解しておきましょう。
窓口内で申請する場合
戸籍謄本をなるべく早く取得したいとき、最も確実なのが窓口での申請です。
目黒区では、区役所や各地区サービス事務所の窓口で申請が可能で、本人が直接訪れる場合は即日交付にも対応しています。
また、代理人による申請にも対応しており、平日に来庁できない方のためには休日窓口の受付も設けられています。
スムーズな取得のために、知っておきたい窓口申請の基本情報を解説します。
申請場所と申請時間
目黒区で戸籍謄本を窓口で申請する際は、本人または代理人による申請が可能です。
本人が来庁する場合は、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を提示すれば、原則その場で証明書が交付されます。
代理人が申請する場合は、委任状や代理人自身の本人確認書類が必要となりますので、事前の準備が重要です。
申請場所と申請時間は下記の通りです。
- 申請場所:目黒区役所 区役所戸籍住民課戸籍証明係
北部・中央・南部・西部地区サービス事務所
- 申請時間:平日 午前8時30分~午後5時(閉庁日を除く)
必要に応じて、他の証明書とあわせて申請することも可能です。
混雑状況によっては待ち時間が発生することもあるため、時間に余裕を持って訪れると安心です。
また、平日に来庁が難しい方のために、目黒区では毎月第2日曜日および特定の土曜日に休日窓口を開設しています。
ただし、休日は即日交付ではなく申請書の受付のみとなり、後日の郵送または窓口受け取りになります。
申請できる方
目黒区で戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)を申請できるのは、以下の方々です。
- 戸籍に記載されている本人
- 配偶者
- 直系尊属(父母、祖父母)
- 直系卑属(子、孫)
上記以外の方が申請する場合は、正当な理由と委任状が必要です。
また、申請の際には、本人確認書類の提示が求められます。
誰が戸籍謄本を申請できるのか、正しく理解した上で手続きを進めることが大切です。
必要書類
目黒区で戸籍謄本を申請する際には、申請内容に応じた書類の準備が必要です。
本人が申請する場合と代理人が申請する場合とでは、必要な書類が異なります。
申請時に不備があると、交付までに時間がかかったり、再訪が必要になることもあります。
以下の項目ごとに、準備すべき書類について確認しておきましょう。
1.戸籍証明書等の申請書
戸籍謄本などを請求するには、所定の「戸籍証明書等交付申請書」を記入・提出する必要があります。
申請書には、請求者の情報のほか、戸籍の本籍地、筆頭者の氏名、必要な証明書の種類と枚数、使用目的などを記載します。
用紙は区役所の窓口で受け取れるほか、目黒区のホームページから事前にダウンロード・印刷して記入することも可能です。
2.窓口に訪問する方の本人確認書類
目黒区で戸籍謄本を申請する際には、窓口に来庁した方の本人確認書類の提示が求められます。
提示書類には、1点で本人確認ができるものと、2点を組み合わせて確認するものの2種類があります。
いずれも有効期限内の原本が必要です。
【1点で確認できる書類】
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 運転免許証
- パスポート(住所確認書類の追加が必要な場合あり)
- 在留カード(写真付き)
- 特別永住者証明書(写真付き)
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 国・地方公共団体が発行した各種許可証や資格証明書
- 運転経歴証明書(平成24年4月1日以降交付のものに限る)
【2点の組み合わせで確認できる書類】(ア)同士または(ア)+(イ)の組み合わせ
(ア)健康保険被保険者証、介護保険被保険者証、年金手帳、住基カード(写真なし)など
(イ)学生証、法人が発行した社員証(写真付き)、資格証明書(写真付き)など
代理人による申請の場合は、委任状に加えて、代理人本人の確認書類も必要になります。
準備に不備があると受付できないこともあるため、事前に確認しておくことが大切です。
【戸籍に記載のある方と直系親族であることが確認できる資料】
戸籍に記載されている本人以外が請求する場合は、請求者が直系の親族(父母、祖父母、子、孫など)であることを証明する必要があります。
たとえば、請求者の現在の戸籍謄本に対象者との親子関係が記載されていれば、それが証明資料となります。
関係性が確認できない場合、交付を受けられないこともあるため、事前の確認が重要です。
手数料
目黒区で戸籍謄本を取得する際には、証明書の種類に応じて手数料がかかります。
申請時は、現金での支払いが必要です。
手数料は以下のとおりです。
- 戸籍全部事項証明書(戸籍謄本):1通 450円
必要な通数によって金額が変わるため、事前に使用目的を明確にし、適切な枚数を申請するようにしましょう。
手数料は返金不可のため、申請内容に誤りがないかよく確認しておくことが大切です。
オンライン申請で取得する場合
目黒区では、マイナンバーカードを活用したオンライン申請にも対応しています。平日に時間が取れない方や、郵送よりも速やかに手続きを進めたい方にとって便利な方法です。ただし、申請者本人しか利用できない点や、入力ミスによるキャンセル不可など注意点もあるため、手続きは慎重に行いましょう。
申請できる証明書と手数料
目黒区では、オンライン申請を通じて以下の戸籍証明書を取得できます。
- 申請者・同籍者の戸籍(全部・一部)事項証明書(戸籍謄本):1通450円
- 申請者・同籍者の戸籍の附票(全部・一部)の写し:1通300円
支払いは、クレジットカードまたはPay-easyによる事前決済が必要です。
申請後の変更やキャンセルはできないため、記載内容に誤りがないかを十分に確認してから送信しましょう。
なお、証明書の送付には郵送料が別途かかります。
2通までは110円、3通以上は180円が目安となっており、速達を希望する場合は追加で300円が必要です。
内容や重さに応じて追加料金がかかる場合もあります。
申請時に必要なもの
オンライン申請では、以下のものを準備しておく必要があります。
- マイナンバーカード(署名用電子証明書付き)
- マイナポータルアまたは2次元コード決済(PayPayのみ)
- 電子証明用アプリ「マイナサイン」アプリ
これらを事前に用意することで、途中で申請を中断することなくスムーズに手続きを完了できます。
申請から交付までの流れ
目黒区で戸籍謄本をオンライン申請する際は、専用フォームに必要事項を入力し、マイナンバーカードの署名用電子証明書で本人確認を行います。
申請が受理されると案内メールが届き、記載されたリンクからクレジットカードやPay-easyなどで手数料を支払います。
支払いが1週間以内に確認できないと申請は無効となり、決済後のキャンセルも不可です。
交付された証明書は申請者の住所に郵送され、到着には2~3日程度かかるため、余裕をもって申請することが大切です。
郵便で取得する場合
平日に役所へ行けない方や遠方在住の方には、郵送による戸籍謄本の申請が便利です。
申請できるのは戸籍に記載された本人、配偶者、直系の親族(父母・祖父母・子・孫)に限られ、それ以外の方は正当な理由や資料の添付が必要です。
代理人による申請には委任状も必要となります。書類に不備があると交付が遅れるため、事前の確認と準備が重要です。
申請対象者や必要書類、手数料の支払い方法、送付先をしっかり押さえておきましょう。
郵送するもの
目黒区で戸籍謄本を郵送で申請する場合、以下の6点をすべて同封して、戸籍住民課戸籍証明係へ送付する必要があります。
- 申請書(本籍地・筆頭者・続柄・使用目的などを記入)
- 本人確認書類のコピー(運転免許証、保険証など)
- 定額小為替(1通450円)
- 返信用封筒(切手付き・住所記入済)
- 関係書類(必要な場合)
- 委任状(代理申請の場合)
不備があると返送される可能性があるため、内容をよく確認してから投函しましょう。
手数料
戸籍謄本の手数料は、証明書の種類に応じて異なりますが、戸籍謄本は下記の通りです。
- 全部事項証明書(戸籍謄本):1通450円
手数料は、現金ではなく郵便局で発行される「定額小為替」で納める必要があります。
書類1通ごとに必要額を確認し、不足や過払いがないように注意しましょう。
定額小為替には何も記入せず、封筒にそのまま同封します。
郵便申請の送付先
郵送申請は、下記の宛先へ提出します。
〒153-8573東京都目黒区上目黒二丁目19番15号
目黒区役所戸籍住民課戸籍証明係 宛
郵便物の不達や遅延を防ぐため、封筒には「戸籍請求書類在中」と朱書きしておくと安心です。
必要に応じて追跡可能な方法(簡易書留など)での送付を検討するとよいでしょう。
広域交付申請で取得する場合
本籍地が遠方で、戸籍を取りに行けないなどの事情があるときに便利なのが広域交付制度です。
目黒区でも、全国の戸籍を一部取得できる仕組みが整っていますが、誰でもすぐに利用できるわけではありません。
原則、本人・配偶者・直系親族のみが対象で、申請者の条件や取得できる証明書の範囲には制限があります。
また、オンライン申請には事前予約も必要です。
誤解や手戻りを防ぐためにも、確認してから手続きを進めましょう。
申請から発行までの流れ
広域交付で戸籍謄本を取得するには、事前のオンライン予約が必須です。
予約後、目黒区役所に来庁して申請書を提出し、本人確認を受ける流れとなります。
通常、審査と発行準備には7営業日程度かかりますが、戸籍謄本1通のみであれば当日交付されることもあります。
証明書の受け取りは後日再来庁が必要です。相続手続きなどで複数の戸籍を取得する際は、さらに時間がかかる可能性があるため、余裕をもった申請を心がけましょう。
コンビニ交付サービスで取得する場合
戸籍証明書を手軽に取得したい方におすすめなのが、目黒区のコンビニ交付サービスです。
マイナンバーカードと電子証明書をお持ちであれば、区役所へ出向くことなく、最寄りのコンビニで戸籍謄本を取得できます。
平日昼間に時間が取れない方にとっては非常に便利な手段ですが、取得にはいくつかの条件や注意点もあります。
利用できる方
目黒区のコンビニ交付サービスを利用できるのは、マイナンバーカード(署名用電子証明書付き)を持ち、かつ目黒区に本籍がある方です。
加えて、住民登録地が目黒区にあることも条件となります。
本籍地が他自治体にある方や、マイナンバーカードの暗証番号が不明な方は利用できません。
なお、代理人による交付は不可で、本人のみの利用に限られています。
利用時間と手数料
戸籍証明書のコンビニ交付は、毎日午前6時30分から午後11時まで利用可能です。
利用可能時間が長く、平日や日中に役所へ行けない方でも安心して利用できるのがメリットです。
発行手数料は1通あたり350円です。
また、目黒区の窓口であれば条件により手数料が免除される場合がありますが、コンビニでの交付では必ず費用が発生します。そのため、免除対象に該当する方は事前に窓口での手続きを検討することをおすすめします。
注意事項
目黒区でコンビニ交付により戸籍謄本を取得する際は、届出内容が反映されるまで最大で約2週間かかる場合があります。
婚姻や転籍などの直後に申請すると、最新情報が記載されていない可能性があるため注意が必要です。
また、証明書の種類を誤っても返金や交換はできないため、選択内容は慎重に確認しましょう。
兄弟、配偶者の親など直系親族以外の戸籍の証明がほしい場合
目黒区では、兄弟姉妹や配偶者の親など、戸籍に記載されている本人・直系の親族(父母・祖父母・子・孫など)以外の方の戸籍証明書を請求する場合、正当な理由とそれを裏付ける資料の提出が必要です。
たとえば、相続や裁判所の手続きに伴う請求などが該当します。
申請時には以下のような書類が求められます。
- 利害関係の説明書類(遺言書の写し、裁判所の資料など)
- 委任状(代理人による申請の場合)
正当な理由が確認できない場合、交付されないことがあるため、事前に必要書類を目黒区役所に問い合わせて確認しておくと安心です。
代理人に戸籍証明の取得を依頼するとき
区役所に行く時間が取れない方や、本人が遠方に住んでいる場合など、自分で戸籍証明を申請できない状況に役立つのが代理人による取得手続きです。
目黒区では、本人の代わりに申請できる代理人の範囲や必要書類が明確に定められており、任意代理人・法定代理人によって求められる準備も異なります。
ここでは、代理人として申請するための要件や注意点、書類の内容などを詳しく解説します。
スムーズに申請を進めるために、事前確認をしっかり行いましょう。
取得できる方
目黒区で代理人が戸籍証明を取得できるのは、「任意代理人」または「法定代理人」に限られます。
任意代理人は、本人・配偶者・直系親族からの委任状を持っている方が対象です。
法定代理人は、後見人など法律上の代理権を有する方で、登記事項証明書などで代理関係を証明する必要があります。
いずれの場合も、本人確認書類の提出が必要で、書類に不備があると受理されないことがあります。
取得する前に確認しておくこと
代理人が戸籍証明を請求する前には、あらかじめ提出先や本人に必要な内容を確認しておくことが重要です。
特に以下の点は事前に整理しておきましょう。
- 必要とする戸籍の本籍地と筆頭者の氏名
- 戸籍の種類(全員が記載された謄本か、一部のみの抄本か)
- 証明書に含めるべき情報(婚姻期間、旧姓、死亡年月日など)
これらの情報が不明確なまま申請すると、再取得が必要になる場合があります。
スムーズな手続きを行うためにも、必要内容は正確に把握しておきましょう。
必要なもの
【任意代理人の場合】
目黒区で任意代理人が戸籍証明を申請する際は、以下の書類をそろえて窓口で申請します。
- 申請書:申請者と取得対象者の氏名・住所・本籍、続柄、連絡先などを記入。
- 本人確認書類(来庁者):顔写真付き(マイナンバーカード、運転免許証など)は1点、写真なし(保険証など)は2点必要。
- 委任状:本人・配偶者・直系親族がすべて記入したものを提出。
書類に不備があると受付できないため、事前に確認しましょう。
【法定代理人の場合】
法定代理人(親権者や成年後見人)が目黒区で戸籍証明を申請する際は、以下の書類を準備のうえ窓口で申請します。
- 申請書:申請者と対象者の氏名・住所・本籍、続柄、連絡先などを記入。
- 本人確認書類(来庁者):顔写真付き(マイナンバーカード、運転免許証など)は1点、顔写真なし(保険証など)は2点以上必要。
- 代理権限を確認できる書類:未成年者の親権者は戸籍謄抄本(目黒区の戸籍で確認できる場合は省略可)、成年被後見人の後見人は成年後見登記事項証明書(発行から3か月以内)
関係性や権限が確認できない場合、申請は受付されないためご注意ください。
目黒区で戸籍謄本を取得する方法に関してよくある質問
目黒区で戸籍謄本を取得する方法に関してよくある質問についてご紹介します。
Q.海外から戸籍の証明書を郵便で取得することはできますか?
目黒区では海外在住の方でも、郵送により戸籍の証明書を取得できます。
申請には、本籍・筆頭者の情報を記載した申請書、本人確認書類の写し(パスポート等+現地住所が確認できる書類)、手数料と返信料(国際返信切手券や日本の切手など)、返信用封筒が必要です。
また、手数料の送付を国内の親族などに依頼することも可能です。
郵送先は目黒区役所戸籍住民課宛です。
申請前に必要事項を確認し、正確に書類を準備しましょう。
Q.第三者が戸籍謄本の取得を申請することはできますか?
目黒区では、本人や直系親族以外の第三者でも、正当な理由がある場合に限り戸籍謄本を取得できます。
たとえば、相続や訴訟などで戸籍情報が必要な場合が該当します。
申請時には、取得理由や使用目的を具体的に記載した申請書のほか、本人確認書類や契約書、公正証書などの疎明資料も必要です。
法人による申請も可能ですが、担当者の在籍証明や登記事項証明書など、関係性を証明する書類が求められます。
事前に必要書類を確認し、準備してから申請しましょう。
目黒区で戸籍謄本を取得する方法についてのまとめ
ここまで、目黒区で戸籍謄本を取得する方法について詳しくご紹介してきました。要点をまとめると以下の通りです。
- 戸籍謄本の申請方法は、窓口・郵送・オンライン・コンビニの4通りあります
- 申請できるのは本人・配偶者・直系親族が基本で、第三者には正当な理由が求められます
- 申請前に、本籍地・筆頭者・証明書の種類や必要書類を確認しておくことが大切です
戸籍は大切な身分証明書であり、取得には正確な情報と手続きが必要です。
ご自身の目的や状況に合った方法を選び、事前準備をしっかり行うことで、スムーズに手続きを進められます。
本記事が皆さまの手続きの一助となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。