遺産相続は、人生の中で避けて通れない重要なプロセスです。
しかし、その手続きは複雑で、何から始めればよいのか迷うことも多いでしょう。
本記事では、遺産相続の手続きについて以下の点を中心にご紹介します。
- 遺産相続とは
- 相続手続きを始める時期
- 相続手続きの相談先
遺産相続の手続きについて理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
相続ナビに相続手続きをお任せください。
スマホ・PCで登録完了
役所などに行く必要なし
遺産相続とは

遺産相続とは、一般的には、ある方が亡くなったときにその方が所有していた財産が法律によって定められた相続人に移転することを指します。
これは、生前の所有者(被相続人)の死によって発生する法律上の現象で、相続人は自動的に被相続人の財産を引き継ぎます。
遺産相続は、相続法に基づいて行われ、相続人の資格、相続の順位、相続財産の範囲などが定められています。
遺産相続の対象になる財産
遺産相続の対象になる財産とは、被相続人が死亡した時点で所有していた財産のことを指します。
これには、また、被相続人が生前に結んだ契約に基づく権利や、被相続人が死亡する前に受け取ることが確定していた金銭も相続財産に含まれます。
遺産相続の対象にならない財産
一方、遺産相続の対象にならない財産とは、被相続人が死亡した時点で存在しなかった財産や、法律上相続できない財産のことを指します。
これには、被相続人が死亡する前に消費された財産、被相続人が死亡する前に譲渡された財産、被相続人が所有していたが法律上相続できない財産(例えば、一部の公的年金や社会保障給付金)などが含まれます。
また、被相続人が死亡した時点で未決定だった権利や金銭も、原則として相続財産には含まれません。
遺産相続は、家族の財産を次の世代に受け継ぐための大切な手続きです。 しかし、その過程には複雑な法律や税制が関わり、多くの人々にとって大きな負担や不安をもたらすことがあります。 特に相続税の計算や申告には、専門的な知識が求められる[…]
遺産相続の手続きの流れ

遺言書の有無の確認
遺言書は、故人が生前に自身の財産をどのように分配したいかを記した重要な文書です。
遺言書が存在するかどうかを確認することは、相続手続きの最初の手順となります。
遺言書が存在する場合、その内容に従って財産を分配することになります。
遺言書が存在しない場合、法定相続順位に従って財産を分配することになります。
相続人調査
次に、相続人を特定するための調査を行います。
これには、故人の親族関係を調査し、法定相続人を特定する作業が含まれます。
また、遺言書が存在する場合、遺言に指名された相続人も特定します。
相続財産調査
相続財産の調査は、故人が所有していた財産(不動産、預金、株式など)を特定し、その価値を評価する作業です。
この調査により、相続税の計算や遺産分割のための情報が得られます。
単純承認・相続放棄・限定承認の選択
相続人は、相続を単純承認するか、相続放棄するか、または限定承認するかを選択する必要があります。
これは、相続人が相続財産だけでなく、故人の債務も引き継ぐかどうかを決定する重要な選択です。
遺産分割協議
遺産分割協議は、相続人間で行われ、相続財産の分配方法を決定します。
この協議は、全ての相続人が合意に達するまで行われます。
相続税の申告
相続税の申告は、相続財産の価値に基づいて計算され、相続の開始を知った日から10ヵ月以内に行う必要があります。
遺産分割協議書の作成
遺産分割協議が終了したら、その結果を遺産分割協議書に記載します。
この協議書は、相続登記を行う前に作成する必要があります。
相続登記
最後に、相続により不動産を取得した場合、相続登記を行う必要があります。
この登記は、相続での不動産の取得を知った日から3年以内に行う必要があります。
その他の手続き
上記の手続きの他にも、銀行口座の名義変更や保険金の請求など、さまざまな手続きが必要となる場合があります。
相続手続きは複雑で時間がかかる作業ですが、適切に進めることでスムーズに財産を引き継ぐことができます。
専門家の助けを借りることも一つの選択肢です。
相続手続きについての詳細な情報は、専門家にご相談ください。
愛する人が亡くなった時、その人が残した財産や遺産をどのように扱うかは、法律や家族間の約束に基づいて決定されます。 しかし、この手続きは難しく、適切な知識や準備がなければ、予期しないトラブルや紛争の原因となることも少なくありません。 […]
遺産相続手続きの必要書類

相続手続きは、遺産を正しく相続人に引き継ぐための重要な手続きです。
この手続きをスムーズに進めるためには、特定の書類が必要となります。
主な書類には、被相続人の戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本、遺産分割協議書、相続人全員の印鑑証明書などがあります。
これらの書類は、相続の正確性を保証し、法的な問題を防ぐために必要です。
遺産分割協議の必要書類
遺産分割協議は、相続人が遺産をどのように分割するかを決定するための手続きです。
この協議を行うためには、被相続人の戸籍謄本・住民票、相続人全員の戸籍謄本・住民票、相続人全員の印鑑証明書、遺言書(ある場合)、相続放棄受理証明書(ある場合)、財産目録などが必要となります。
遺言書関係の必要書類
遺言書は、被相続人が生前に自身の財産をどのように分配するかを記した文書です。
公正証書遺言の作成には、遺言者の印鑑証明書、遺言者と相続人の続柄がわかる戸籍謄本、不動産の登記事項証明書などが必要となります。
公正証書遺言は、公証人が公証役場で作成する遺言書です。
公証人とは、法律の専門家であり、裁判官や検察官の経験を持つ準国家公務員です。
公正証書遺言は信頼性が高く、自筆証書遺言のように無効になるリスクが低い点が最大のメリットです。
相続放棄の必要書類
相続放棄は、相続人が相続権を放棄することを意味します。
相続放棄の申述を行うためには、相続放棄申述書、被相続人の住民票除票または戸籍の附票、相続放棄をする人(申述人)の戸籍謄本などが必要となります。
相続登記の必要書類
相続登記は、被相続人名義の不動産を遺産分割協議に従い、相続人の名義に変更する手続きです。
この手続きには、被相続人の戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本、遺産分割協議書、相続人全員の印鑑証明書、固定資産課税明細書などが必要となります。
以上の情報は、相続手続きに関する一般的なガイドラインであり、具体的な手続きや必要な書類は個々のケースにより異なる可能性があります。
したがって、具体的な手続きを行う前には、専門家の助けを借りることをおすすめします。
遺産相続は、亡くなった人の財産を法的に引き継ぐ重要な手続きです。 この手続きは複雑で、多くの書類が必要となります。 この記事では、相続手続きに必要な書類について以下の点を中心にご紹介します! 相続の手続きとは 相続の[…]
相続発生後:7~14日後まで

相続が発生した後の7~14日間は、一連の手続きを開始する重要な期間です。
以下に、この期間に行うべき主な手続きについて詳しく説明します。
死後すみやかに:金融機関への連絡
被相続人が亡くなったことを金融機関に通知すると、口座からの入出金が停止します。
これは、相続人による無断での引き出しや各種料金の引き落としなどを防ぐためです。
金融機関への連絡は、できるだけ早めに行いましょう。
また、金融機関への連絡は、遺産分割協議の前提となるため、できるだけ早めに行うことが重要です。
死後すみやかに:公共料金などの名義変更、解約手続き
被相続人名義の公共料金などに関する契約に関しては、解約する場合を除いて、相続人などへ名義変更を行う必要があります。
名義変更が必要な公共料金などに関する契約の主な例としては、電気、ガス、水道、電話加入権などがあります。
これらの手続きは、遺産分割協議の前提となるため、早急に行うことが重要です。
7日以内:亡くなった人の死亡届・火葬許可申請の提出
被相続人の死亡届は、親族などが死亡の事実を知った日から7日以内に提出する必要があります。
また、故人の遺体を火葬するためには「火災許可証」を市町村役場から発行してもらう必要があります。
これらの手続きは、遺産分割協議の基盤となるため、早めに進めることが重要です。
10日または14日以内:年金の受給停止手続き
被相続人が厚生年金(共済年金)の受給権者だった場合は、「受給権者死亡届(報告書)」を死亡後10日以内(国民年金は14日以内)に提出しなければなりません。
これらの手続きは、遺産分割協議の前提となるため、できる限り早く行うことが重要です。
14日以内:国民健康保険証の返却
国民健康保険は死亡によって資格喪失となり、死亡後14日以内に、保険者(市区町村など)に対して保険証を返却しなければなりません。
これらの手続きは、遺産分割協議の前提となるため、できる限り早く行うことが重要です。
14日以内:介護保険の資格喪失届の提出
介護保険も死亡によって資格喪失となり、死亡後14日以内に資格喪失届を市区町村へ提出する必要があります。
これらの手続きは、遺産分割協議の前提となるため、できる限り早く行うことが重要です。
14日以内:世帯主変更届
被相続人が世帯主だった場合は、死亡後14日以内に同一世帯の方、または代理人が市区町村に世帯主変更届を提出しなければいけません。
これらの手続きは、遺産分割協議の前提となるため、できる限り早く行うことが重要です。
相続発生後、3~4カ月後までに対応すべき相続手続き

相続が発生してから3~4カ月後までに行うべき手続きは、以下の通りです。
できるだけ早く:遺言書の有無の確認、相続人や相続財産の調査
まず、遺言書の有無を確認します。
遺言書があれば、その内容に従って遺産を分割することになります。
また、相続人と相続財産の調査も行います。
これらの確認と調査は、遺産分割の前提となるため、できるだけ早めに行うことが重要です。
この段階では、相続財産の全体像を把握し、遺産分割の基礎を築くことが目的となります。
3カ月以内:相続放棄の検討・手続き
次に、相続放棄の検討と手続きを行います。
相続放棄は、相続の発生を知ったときから3カ月以内に行う必要があります。
相続放棄を行うと、相続財産だけでなく、相続負債も放棄することになります。
そのため、相続財産と相続負債のバランスを考慮して、相続放棄の検討を行うことが重要です。
相続放棄の手続きは、法務局で行うことができ、相続人全員が同意する必要があります。
3カ月以内:相続登記の手続き
さらに、相続登記の手続きを行います。
相続登記は、不動産の名義変更を行うための手続きで、相続人が新たな所有者となることを公に示すものです。
相続登記は、相続人全員の同意が必要となります。
相続登記の手続きは、法務局で行うことができます。
4カ月以内:所得税の準確定申告
最後に、所得税の準確定申告を行います。
所得税の準確定申告は、故人が亡くなった年の所得税を計算し、申告する手続きです。
この手続きは、死亡日から4カ月以内に行う必要があります。
所得税の準確定申告は、税務署で行うことができます。
相続発生の10カ月~1年後までに対応すべき相続手続き

相続が発生してから10カ月〜1年後までに行うべき手続きは、以下の通りです。
なるべく10カ月以内:遺産分割
遺産分割は、相続財産を法定相続人間で公平に分ける手続きです。この手続きは、できるだけ早く、なるべく10カ月以内に行うことが望ましいです。
遺産分割協議は、相続人全員が参加し、遺産の分割方法について話し合います。
遺産分割協議が円滑に進むためには、適切な情報共有と相続人間のコミュニケーションが重要です。
この段階では、相続財産の全体像を把握し、遺産分割の基礎を築くことが目的となります。
10カ月以内:相続税申告・納税
相続税の申告と納税は、相続発生から10カ月以内に行う必要があります。
相続税は、相続財産の価値に応じて課税され、その額は相続人が共同で負担します。
相続税の申告は、相続財産の評価や相続税の計算など、専門的な知識を必要とするため、税理士などの専門家に依頼することも一般的です。
1年以内:遺留分侵害請求
遺留分侵害請求は、遺留分(法律が定める最低限保障されるべき相続分)が侵害された場合に、その回復を求める手続きです。
遺留分侵害請求は、相続発生から1年以内に行うことができます。
遺留分侵害請求は、遺産分割協議や遺言によって適切な遺留分が保障されていない場合に重要となります。
相続発生後2~5年後までに対応すべき手続き

相続が発生してから2~5年後までに行うべき手続きは、以下の通りです。
2年以内:葬祭費・埋葬料、高額医療費の申請
葬祭費や埋葬料の申請は、相続発生後2年以内に行うことが推奨されます。
これらの費用は、故人の最後のサービスに関連する費用であり、適切な手続きを通じて回収することが可能です。
また、故人が生前に高額な医療費を支払っていた場合、これらの費用も申請を通じて一部補填することが可能です。
この段階では、相続財産の全体像を把握し、遺産分割の基礎を築くことが目的となります。
3年以内:生命保険の死亡保険金請求
生命保険の死亡保険金の請求は、相続発生後3年以内に行うことが一般的です。
この手続きは、故人が生命保険に加入していた場合に限ります。
保険金の請求は、保険契約者の死亡を保険会社に通知し、必要な書類を提出することで行います。
この手続きは、適切なタイミングで行うことが重要であり、それぞれの手続きには期限があります。
5年以内:遺族年金、未支給年金の受給申請
遺族年金や未支給年金の受給申請は、相続発生から5年以内に行うことが推奨されます。
これらの年金は、故人が生前に加入していた年金制度から派生する給付であり、適切な手続きを通じて受給することが可能です。
遺族年金の受給申請は、適切なタイミングで行うことが重要であり、それぞれの手続きには期限があります。
相続手続きの相談先

相続手続きは、その複雑さから専門的な知識を必要とします。
そのため、適切なアドバイスを得るためには、専門家に相談することが重要となります。
以下に、相続手続きの相談先について詳しく説明します。
弁護士に相談する
弁護士は、法律全般に関する専門的な知識を持っています。
相続法や遺言書の作成、遺産分割協議、相続争いの解決など、相続に関する様々な問題を解決するためのアドバイスを提供できます。
また、法律問題が発生した場合には、裁判所での代理人としても活動できます。
税理士に相談する
税理士は、税金に関する専門的な知識を持っています。
相続税の計算や申告、生前贈与の税務処理、相続税対策など、税金に関する問題を解決するためのアドバイスを提供できます。
また、税務署との交渉や税務調査の対応なども行うことができます。
司法書士に相談する
司法書士は、法律文書の作成や登記手続きに関する専門的な知識を持っています。
遺言書の作成、相続登記、遺産分割協議書の作成など、文書作成や登記手続きに関する問題を解決するためのアドバイスを提供できます。
また、相続放棄の申述など、法務局での手続きの代理も行うことができます。
遺産相続の手続きについてよくある質問

遺産相続の手続きに関する疑問は多岐にわたり、適切な情報を得ることが重要です。
以下は、遺産相続の手続きについてよくある質問と、その回答をまとめたものです。
相続税がかからなければ、相続手続きは必要ないのでしょうか?
いいえ、それは誤りです。
相続税がかからない場合でも、相続手続きは必要です。
相続手続きには、遺産分割協議、不動産の名義変更、銀行口座の名義変更など、多くの手続きが含まれます。
これらの手続きは、相続税の有無に関係なく行う必要があります。
また、相続税がかからないと判断するためには、まず相続財産の評価を行う必要があります。
この評価作業自体が一部の相続手続きとなります。
相続手続きはいつ頃から始めればいいでしょうか?
相続手続きは、相続が発生した直後から始めることが一般的です。
まず、遺言書の有無を確認し、相続人や相続財産の調査を行います。
これらの確認と調査は、遺産分割の前提となるため、できるだけ早めに行うことが重要です。
また、一部の手続きには法律で定められた期限があります。
例えば、相続税の申告は、相続が発生してから10カ月以内に行う必要があります。
不動産や預金、株等の名義変更はどうすればよいのでしょうか?
不動産の名義変更は、相続登記を行うことで実現します。
相続登記は、法務局で行います。預金や株の名義変更は、各金融機関に相続が発生したことを通知し、必要な書類を提出することで行います。
名義変更に必要な書類は、金融機関により異なりますが、一般的には、死亡診断書、戸籍謄本、相続人全員の印鑑証明書などが必要となります。
遺産相続の手続きについてのまとめ

ここまで、遺産相続の手続きについてお伝えしてきました。
遺産相続の手続きの要点をまとめると以下の通りです。
- 遺産相続とは、一般的には、ある人が亡くなったときにその人が所有していた財産が法律によって定められた相続人に移転すること
- 相続手続きを始める時期は、相続が発生した直後から始めることが一般的
- 相続手続きの相談先は、弁護士、税理士、司法書士など
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


