「戸籍謄本を英語にする必要があるのはどんなときだろう」と疑問に思ったことはありませんか。
国際結婚や海外でのビザ申請など、日本語の書類では受け付けてもらえない場面は少なくありません。
そのため、戸籍謄本を正しく翻訳し、必要な証明や認証を備えて提出することが重要です。
本記事では、戸籍謄本を英語で発行・翻訳する際に押さえておきたい次の点を中心に解説します。
- 英語で発行する目的と代表的な利用ケース
- 翻訳方法や翻訳証明を含めた手続きの流れ
- アポスティーユや大使館認証など追加で必要な対応
海外での手続きを安心して進めるためには、事前に正しい知識を持っておくことが大切です。
ぜひ最後までご覧いただき、準備の参考にしてください。
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戸籍謄本を英語で発行する必要性

海外での手続きや留学、国際結婚などの場面では、戸籍謄本を英語で提出するよう求められることがあります。
日本語のままでは受け付けてもらえない場合が多いため、必要に応じて英語に翻訳した書類を準備しておくことが欠かせません。
ここでは、戸籍謄本を英語で発行する目的や代表的な利用ケース、注意すべきポイントを整理して解説します。
戸籍謄本を英語で発行する目的
戸籍謄本を英語で発行する目的は、日本国外での各種手続きを円滑に進めるためです。
国によっては日本語の書類をそのまま受理せず、公式な翻訳や証明を求めることがあります。
特に婚姻や相続、ビザ申請といった法的手続きでは、家族関係を示す公的な証明書として戸籍謄本が必須となることが少なくありません。
その際、英語での提出が求められるケースが多いため、翻訳済みの戸籍謄本を準備しておくことは実務上の大きな利点です。
また、留学や就労を目的に外国に滞在する際にも、学校や企業から家族関係や出生情報を証明する資料として提出を求められることがあります。
こうした背景から、英語版の戸籍謄本は国際的な活動に必要な書類のひとつと位置づけられているといえるでしょう。
戸籍謄本の英訳が求められる代表的なケース
戸籍謄本の英訳が必要となるのは、主に次のような場面です。
- 国際結婚の手続き:相手国の役所や大使館に婚姻を届け出る際、家族関係を示す資料として翻訳済み戸籍謄本が必要になることがあります。
- 海外での相続手続き:被相続人が外国に資産を持っていた場合や、相続人が海外に住んでいる場合には、家族関係の証明として英語版の提出を求められることがあります。
- 留学や就労ビザの申請:教育機関や入国管理局から、身分証明として戸籍の翻訳書類を提出するよう指示されることがあります。
これらのケースでは、日本語のままでは効力を持たないことが多いため、翻訳会社や公的な機関を通じて正しく英語にした戸籍謄本を用意する必要があります。
特に期限が定められている申請では、準備に時間を要することもあるため、早めに確認しておくと安心です。
戸籍謄本を英語にする際に注意すべきポイント
戸籍謄本を英語に翻訳する際には、いくつか注意すべき点があります。
第一に、翻訳の正確性です。
誤訳があると、相手国の役所で受理されない可能性があります。
氏名の表記はパスポートと一致させることが重要であり、漢字をローマ字に変換する際の表記ゆれにも注意が必要です。
次に、翻訳書の証明方法を確認することです。
国や機関によっては「翻訳証明書」や「公証」を添付しなければ受け付けてもらえない場合があります。
特にビザや国際結婚などの重要な手続きでは、翻訳者の署名や押印が求められることもあるため、事前に要件を確認しましょう。
さらに、提出先がアポスティーユ認証や大使館での追加手続きを求めることもあるため、最終的にどの段階まで準備が必要なのかを見極めることが大切です。
こうした点を理解しておくことで、戸籍謄本の英語化に伴う不備や手戻りを防ぎ、スムーズに手続きを進めることができます。
戸籍謄本を英語で発行する方法

戸籍謄本を英語にする方法は、大きく分けて自治体への依頼と、翻訳会社を利用する方法があります。
どちらを選ぶかは提出先の要件や申請の目的によって異なるため、事前の確認が重要です。
自治体に英語の戸籍謄本の発行を依頼できる?
自治体では、戸籍謄本をそのまま英語で発行する仕組みは用意されていません。
基本的に交付されるのは日本語の戸籍謄本や抄本となります。
そのため、自治体の窓口で「英語の戸籍謄本を発行してほしい」と依頼しても、対応できないケースがほとんどです。
そのため、多くの場合は日本語の戸籍謄本を受け取り、それを翻訳会社や専門機関に依頼して英語版を作成する流れが一般的です。
申請先によっては「翻訳証明」が必須とされることもあるため、自治体で対応できる範囲とそうでない範囲を整理したうえで、最適な方法を選ぶことが求められます。
翻訳会社を利用して戸籍謄本を英語にする方法
実務上もっとも多いのは、専門の翻訳会社に戸籍謄本を英訳してもらう方法です。
翻訳会社では、単に日本語を英語に置き換えるだけでなく、提出先の要件に応じた形式で整えてくれるため、安心して利用できます。
翻訳を依頼する際には、以下のような点を確認しておくことが大切です。
- 翻訳証明書を発行してもらえるかどうか
- 公証役場での認証や大使館提出に対応できるかどうか
- 納期や費用の目安が明確になっているか
翻訳証明書は「この翻訳は原本に基づき正しく行われた」ということを翻訳者が署名・押印する文書です。
多くの国や機関では、この証明が付いていない翻訳は無効とされる場合があります。
そのため、ただの翻訳ではなく、公的手続きに耐えうる形で仕上げてもらえるかどうかを必ず確認しておくべきです。
費用は数千円から数万円と幅があり、提出先の要件が増えるほど高額になる傾向があります。
納期についても、数日で対応してくれる会社もあれば、認証手続き込みで数週間かかる場合もあります。
必要な時期から逆算して早めに依頼することが安心につながるでしょう。
自分で翻訳した戸籍謄本を使用する方法

自分で翻訳した戸籍謄本を提出することは可能ですが、そのままでは受理されない場合があります。
翻訳の正確性を示すために翻訳証明を添付したり、公証役場や大使館で追加の認証を受けるよう求められることもあります。
提出先ごとに必要な形式や手続きが異なるため、必ず事前に確認してから準備を進めることが大切です。
自分で翻訳する際に必要な書式の整え方
ここでは自分で翻訳する方が最初に整えるべきレイアウトと用語の英訳例を示します。
提出先の指定がある場合はそちらを優先してください。
用語は複数の英訳が流通しているため、代表例と代替表記を併記します。
公的機関や自治体が公開している訳語例もあわせて確認すると安心です。
たとえば「戸籍謄本」は Certificate of All Records や Certificate of Family Register といった表記が見られます。
住所や日付の並べ方は自治体のガイドに従う方法が無難です。
英訳の代表例は下の表を参考にしてください。
訳語例は民間の翻訳ガイドや自治体資料に基づく整理です。
提出先の要件に合わせて最終調整を行ってください。
用語の英訳一覧(代表例と代替表記)
| 日本語 | 代表的な英訳例 | 代替表記の例 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 戸籍謄本 (全部事項証明) |
Certificate of All Records | Certificate of Family Register / Certificate of All Matters | 書類名の先頭に Document Title を置く構成が一般的 |
| 戸籍抄本 (個人事項証明) |
Certificate of Individual Records | Certificate of Extract of Family Register | 個人分のみ |
| 改製原戸籍 | Former Family Register | Old Family Register | 改製の有無を注記 |
| 除籍謄本 | Removal from Family Register | Family Register of Removed Person | 除籍済みの記録 |
| 本籍 | Permanent Domicile | Registered Domicile | 住所表記の順序に注意 |
| 筆頭者 | Head of the Household | Householder | 文脈により世帯主の語を使う場合あり |
| 氏名 | Name | Full Name | パスポートと同一表記に統一 |
| 続柄 | Relationship | — | 長男 First Son など自治体例を参照 |
| 出生 | Birth | — | 出生日 Date of Birth など |
| 婚姻 | Marriage | — | 婚姻日 Date of Marriage |
| 離婚 | Divorce | — | 離婚日 Date of Divorce |
| 死亡 | Death | — | 死亡日 Date of Death |
| 認知 | Affiliation | Acknowledgement of Paternity | 自治体例に Affiliation の用法あり |
| 国籍留保 | Reservation of Nationality | — | 自治体資料の用語例に準拠 |
| 受理者 | Received by | Accepted by | 役職名の英記載に注意 |
| 編製日 | Date of Compilation | — | 改製日 Date of Revision と区別 |
| 改製日 | Date of Revision | — | — |
出典の一例として、民間の翻訳ガイドにおける書類名や項目名の英訳例があります。
自治体が公開する英語訳例では続柄や受理者の表現、住所の並べ方が確認できます。
上表の訳語はこれらを参考に再構成しています。
レイアウトの基本
表紙に書類名と翻訳者情報を明記します。
例として Document Title、原本の発行自治体、原本の発行日、翻訳日、翻訳者名と連絡先をまとめます。
本文は原本の項目順に左から日本語の見出し、右に英訳の見出しと内容を対応させます。
原本にない情報は追加しません。
日付は提出先の指示がなければ英語月名、日、西暦の順に統一します。
例として May 12, 2025 のように記載します。
この並びや役職名の英記については自治体の訳例が参考になります。
氏名と住所の表記
氏名はパスポートのローマ字表記と一致させ、ハイフンやスペースの位置も同一にします。
住所は番地からではなく番地の前に番や号を置かず、英語の順序で番地、通り、区市町村、都道府県、郵便番号、国名の流れにします。
自治体の訳例では City と Prefecture の併記方法が明示されています。
翻訳証明と追加手続きの見込み
自分で翻訳した場合でも、提出先が翻訳証明の添付を求めることがあります。
在外公館では「翻訳証明」という形で自訳の正確性を証する書面を申請できる案内があります。
提出先により公証役場での認証や大使館の追加手続きが必要とされることもあります。
要件は国や機関で異なるため、申請前に確認してください。
戸籍謄本の英語翻訳に関連する手続き

戸籍謄本を英語に翻訳しただけでは、海外の役所や機関に受理されない場合があります。
多くの国では翻訳の正確性や公的効力を担保するために「翻訳証明書」や「公証役場での認証」、さらに「大使館や領事館での認証」を求めることがあります。
ここではそれぞれの手続きについて整理します。
翻訳証明書の取得方法
翻訳証明書とは、翻訳が原本に基づいて正確に行われたことを翻訳者が署名・押印して証明する書類です。
自分で翻訳した場合でも翻訳証明を添付することで、提出先からの信頼性を高められます。
翻訳証明書の形式は大きく変わりません。
通常は以下の内容を記載します。
- 原本の名称(例:戸籍謄本)
- 翻訳が正確であることを示す文言
- 翻訳者の署名・住所・連絡先
- 翻訳日
翻訳会社に依頼すると、翻訳済みの書類とともに証明書をセットで発行してもらえるケースが多い傾向です。
提出先によっては「翻訳証明がなければ受け付けない」と明示していることもあるため、事前確認をしておきましょう。
公証役場での認証を受ける方法
翻訳証明書を準備した後、公証役場で認証を受けることで翻訳の信頼性をさらに高めることができます。
公証役場での手続きは「私署証書の認証」という形式で行われ、翻訳証明に署名した本人がその内容を確かに作成したことを公証人が証明します。
手続きの流れは次のとおりです。
- 翻訳証明書と翻訳文、原本を準備する
- 本人確認書類を持参して公証役場に提出する
- 公証人による審査と署名の確認を受ける
- 認証済みの翻訳証明書を受け取る
手続きは即日対応してもらえることもありますが、混雑状況によっては時間がかかることもあります。
また郵送での対応を受け付けている役場もあるため、事前に問い合わせるとスムーズです。
大使館や領事館での認証を受ける方法
提出先が海外の役所や教育機関である場合、公証役場での認証だけでは不十分とされるケースがあります。
その場合は日本にある大使館または領事館で追加の認証を受ける必要があります。
この手続きは「領事認証」と呼ばれ、日本の公証役場で認証された書類に対して、大使館・領事館がその正当性を確認するものです。
提出国がハーグ条約(アポスティーユ条約)の加盟国であれば、法務局を通じてアポスティーユを取得する方法が優先されることもあります。
一方で加盟国以外では大使館や領事館での認証が必須です。
申請の際は、認証を受けたい書類一式、パスポート、手数料を準備します。
国によっては追加の書類を求められる場合もあるため、外務省や各大使館・領事館の公式サイトを確認しておくことが欠かせません。
戸籍謄本を英語で発行できるかについてよくある質問

戸籍謄本を英語で発行・翻訳する際には、実務上よくある疑問がいくつかあります。
ここでは代表的な質問とその回答を整理しました。
Q.戸籍謄本を英語で発行できる自治体はありますか?
基本的に、戸籍謄本は日本語でのみ発行されるため、自治体から直接「英語の戸籍謄本」を取得することはできません。
ほとんどの自治体では翻訳版の交付制度を設けていないため、戸籍謄本は日本語で受け取り、必要に応じて翻訳会社や翻訳証明を通じて英語化する流れが一般的です。
Q.英語翻訳した戸籍謄本に有効期限はありますか?
英語に翻訳した戸籍謄本そのものに有効期限はありません。
しかし提出先の機関によっては「発行から3ヶ月以内の原本に基づく翻訳であること」といった条件を設けていることがあります。
このため、翻訳文そのものではなく、添付する戸籍謄本の原本が新しいものであるかどうかがポイントとなります。
留学、ビザ申請、国際結婚などの手続きでは、3ヶ月以内に発行された戸籍謄本を要求されるケースが多いです。
翻訳自体に期限がないとしても、提出先が古い原本を認めない場合は受理されないため、申請前に必ず必要書類の有効期間を確認しておくことをおすすめします。
Q.アポスティーユが利用できる国について教えてください
アポスティーユとは、ハーグ条約(正式名称:外国公文書の認証を不要とする条約)に基づき、各国で公文書を利用する際に追加の領事認証を省略できる制度です。
日本は加盟国の一つであり、外務省や法務局でアポスティーユ認証を受けた書類は、他の加盟国でそのまま有効な公文書として利用できます。
加盟国にはアメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、韓国、オーストラリアなどが含まれており、2025年時点で120か国以上が参加しています。
一方、ハーグ条約に加盟していない国(例:中国、カナダ、アラブ首長国連邦など)に提出する場合は、大使館や領事館での追加認証が必要です。
そのため、戸籍謄本を海外に提出する際は、提出国がハーグ条約加盟国かどうかを確認することが最初のステップとなります。
外務省の公式サイトでは最新の加盟国リストが公開されているため、申請前にチェックすると安心です。
戸籍謄本を英語で発行できるかについてまとめ

ここまで、戸籍謄本を英語で発行・翻訳する際の流れや注意点を整理してきました。
要点をまとめると次のとおりです。
- 戸籍謄本は日本語でのみ発行されるため、英語での提出には翻訳や翻訳証明が必要になる
- 国際結婚や相続、ビザ申請など海外の公的手続きでは英語版の提出が求められることが多い
- 提出先によっては公証役場や大使館での認証、あるいはアポスティーユが必要になる
戸籍謄本の英語化は、国際的な場面で不可欠な準備のひとつです。
提出先の要件を確認し、余裕を持って手続きを進めることが、スムーズな申請につながります。
今回の記事が皆さまの参考となり、安心して手続きを進める一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。